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プラチナ、24年は60万オンスの供給不足 ジョンソンマッセイ予測 過去10年間で最大

  自動車排ガス浄化装置などを手がける英ジョンソンマッセイ(JM)は5月9日、2024年の貴金属市場レポートを発表した。同社はそこで、プラチナ市場について「2024年は59万8000オンスの供給不足となり、不足規模は2023年の51万8000オンスから大幅に拡大する」と予測した。ロイター通信などによると、供給不足は過去10年間で最大規模という。

 

 

■ガソリン車人気の継続で需要堅調

 JMの予測によれば、2024年の供給量は701万オンスで、2023年の709万オンスから減少する。一方で需要量は761万オンスと予測され、2023年の760万オンスからやや増える。西アフリカからの採掘に限度がありロシアからの供給も鈍る反面、自動車や工業向け需要が底堅く、プラチナにはさらに宝飾品や投機向けの需要が増えている。(以下図表はすべてJMレポートより)

 

プラチナ需給の現状と予測

 

 同様の傾向はパラジウムやロジウムでも見られ、貴金属市需要は基本的に供給不足が続く傾向にある。3金属はいずれも自動車の排ガス浄化装置に使われ、一時期は電気自動車(EV)への移行が需要縮小につながると予想されたが、「最近、複数の大手自動車メーカーで電動化プログラムの延期が発表されたことから、2024年の内燃機関車の生産台数は予想以上に持ちこたえる可能性がある」(JM)との見方が再燃。需要を支えるとの観測につながっている。

 

パラジウム需給の現状と予測

ロジウム需給の現状と予測

 

 ただ、パラジウムとロジウムについては、供給不足の規模は2023年からは和らぐ見通しだ。JMは、2024年のパラジウムの供給不足規模は35万8000オンスと2023年の101万7000オンスから縮小し、ロジウムの供給不足も2024年は6万5000オンスと2023年の12万5000オンスから半減すると予測した。

 

■在庫消費で価格はさえず

 足元では供給不足は価格に反映していない。2020年-2022年にパラジウムやロジウムの価格が一時的に上昇した時期があり、この時期に在庫を膨らませた業者が多いだめだ。JMは、「現在までは在庫消費の傾向が強く、在庫の再販なども横行している」と指摘。同社は、「自動車部品や工業向けには代替品や、貴金属使用を減少させる技術の開発、リサイクルシステムの構築なども進んでいる」とも述べた。

 

プラチナ、パラジウム、ロジウム価格の長期推移

 

 

レポート全文(英語): 4d557d3b-47d1-d975-c4af-5df1c81000f0 (matthey.com)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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