IHIと台湾肥料がクリーンアンモニアのバリューチェーン構築に向け覚書締結
IHIは、7月26日、台湾大手の化学肥料メーカーである台湾肥料公司(本社:台湾台北市,会長:李孫栄)と国内外におけるクリーンアンモニアのバリューチェーン構築に向けた協業の可能性について検討を進めるため覚書(MoU)を,7月24日に締結したと発表した。
台湾肥料は、台湾市場においてアンモニアの製造・販売・輸送を担う最大手の企業。IHIは台湾肥料とMoUを締結することにより、世界各国で検討しているクリーンアンモニア製造事業から、日本・台湾をはじめとした東アジア向けにアンモニアを供給するバリューチェーンの構築を進める。まずは、台湾肥料のアンモニア受入ターミナルを利用した物流の最適化に関する共同検討を進める。あわせて、台湾の産業分野における原料のグリーン化など、アンモニアの需要創出に関しても議論を深めていく。
アンモニアは肥料原料に利用できることに加え、水素成分を含み燃焼時にCO2を排出しない次世代のクリーンエネルギーとして発電プラントにおける燃料利用や化学製品の原料など、様々な分野で脱炭素ソリューションを提供できる可能性を有している。アンモニアの中でもIHIと台湾肥料はクリーンアンモニア※に注目。IHIは独自の燃料アンモニア利活用技術で需要を創出し、カーボンニュートラル社会を実現すべくクリーンアンモニアバリューチェーンを世界に先駆けて構築していく。
※ クリーンアンモニアは製造時のCO₂排出量を非常に低く抑えたアンモニアで、主なものとしてグリーンアンモニアとブルーアンモニアがある。グリーンアンモニアは再生可能エネルギーを使用して製造したアンモニアであり、ブルーアンモニアは化石資源を使用するが排出したCO₂を回収し地下貯蔵することで製造時のCO₂排出量を低く抑えたアンモニアをいう。
(IR universe rr)
関連記事
- 2025/02/07 TRE子会社のタケエイ、産官学の9団体とリサイクル技術推進に向けたCEパートナーシップを締結
- 2025/02/07 阪和興業:25/3期Q決算し、会社予想を据え置く
- 2025/02/07 MRAI's 12th IMRC 2025 Jaipur 現場レポート④ 船と自動車の解体を手掛ける Anupama Steel Limited
- 2025/02/07 日本ポリエチレン ISCC PLUS 認証 全工場で取得完了
- 2025/02/06 揺れる非鉄金属スクラップ問屋経営のいま4 中華系業者から見たヤード条例ー順守できるのは約2割?
- 2025/02/06 原油価格の動向(2/5)
- 2025/02/05 “ごみゼロ社会は実現できるか!社会問題に切り込む名著
- 2025/02/05 RiburaとM.O.C 廃油回収予測AIの共同開発を開始
- 2025/02/04 宏幸(ヒロコウ) 難しいFRPリサイクルを独自技術で実現、建設現場樹脂資材へ
- 2025/02/04 株式会社タウ 大資本が飛び込む廃車リサイクル事業の展望