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工作機械工業会 受注速報 11月3.0%増1193億円と2ヶ月連続同月比増加

11月受注1193億円(同月比3.0%増)、2カ月連続同月比増、内需は27カ月ぶり同月比増

 

 12/10の15時に日本工作機械工業会の2024年11月受注速報が開示された。11月受注は1193.36億円(同月比3.0%増、前月比2.6%減)と2カ月連続で同月比増加となった。11月としては2020年11月の817億円以来の低い数字に止まった。引続き力強さに欠ける展開となっている。なお確報は12/25公表予定。

 

 内訳は外需が850.10億円(同月比2.2%増、前月比4.6%減)と中国向けなどが底堅く2ヶ月連続で同月比増加となった。内需は343.26億円(同月比5.0%増、前月比2.6%増)と27ヶ月ぶりに同月比プラスに転じた。11月のJIMTOF開催のプラス効果も寄与の可能性もあり、今後の受注増に期待をかける。但し11月累計では1兆3420億円、同期比1.3%減と、まだマイナスが続いている。

 

 

鍛圧機械11月受注は同月比15.3%減153.03億円と2024年月次最低、21/4以来の低水準

 

 金属加工機械である鍛圧機械の11月受注(12/9発表)は153.03億円(同月比15.3%減、前月比7.4%減)と、3カ月連続同月比減で本年10月の165.32億円を下回り2カ月連続本年最低額更新、21/4の149.22億円以来の低水準に落ち込んだ。国内が90.49億円(同月比18.2%減、前月比26.3%増)と3カ月連続で同月比2ケタ減少している。一般機械67.7%増、電気72.8%増、鉄鋼22.7%増も、主力の輸送が66.2%減と全体を押し下げた。輸出は62.54億円(同月比10.8%減、前月比33.2%減)と2月50.53億円以来の低水準。北米41.2%減、欧州67.9%減、一方で中国46.4%増と2カ月連続増、東南アジア6.7倍など。

 

 機種別でプレス系が63.9億円(同月比46.6%減)で中・大型・超大型が減少、小型1.9%増、フォーミング16.3%増など増加も補えず。板金系は89.2億円(同月比46.2%増)、パンチング2.2倍、レーザ・プラズマ44.4%増などが寄与。11月もサービス等を加えても228.48億円に過ぎず、こちらも2カ月連続で本年最低額更新。

 

 

10月工作機器生産は2%減と23ヶ月連続減も主力ボールネジ、直動軸受は3カ月連続増

 

 工作機械に関連する工作機器は、日本工作機器工業会12/9発表の24年10月生産額が131.60億円(同月比2%減、前月比0%増)と23ヶ月連続同月比マイナスと低迷が続いた。この中で主力ボールネジは28.17億円(28%増)と23/1の29.80億円以来の数字、直動軸受も42.46億円(16%増)といずれも3カ月連続同月比増に。両製品とも工作機械はボトム形成の中で、半導体製造装置向けの受注回復の寄与を受け、同月比プラスの定着が期待され、工作機器全体よりも回復が明確に高まろう。

 

 

米国10月工作金属加工機械受注は同月比5.5%減の3.850億ドル

 

 12/9に発表された米国金属加工機械10月受注は3.850億ドル(同月比5.5%減、前月比14.5%減)。シカゴで9月に開催されたIMTSの効果もあまり寄与しておらず、9月に最大のジョブショップからの受注が23/3以来の受注額は、10月一転して前月比30%近く減少、受注拡大の鍵と期待したものが期待外れに。この背景には大統領選後に不確実性が増し、追加投資を躊躇している可能性もある。一方、航空宇宙向けはボーイングのストライキなどの影響が薄れ10月に2024年の最高額に。

 

 

 

(H.Mirai)

 

 

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