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累計で金1.1t、銀33t、銅8,100tを再資源化――三菱マテリアル、パナソニックグループ

 三菱マテリアルは17日、パナソニックグループと共同で構築する廃家電由来の廃プリント基板から金、銀、銅を回収するスキーム「PMP(Product-Material-Product)ループ」で再資源化した累計量が2011年の運用開始以来、それぞれ金1.1t、銀33t、銅8,100t(24年12月時点)になったと発表した。

 

 「PMP(Product-Material-Product)ループ」による金、銀、銅の再資源化の流れは、以下の図の通りである。

 

 

 パナソニック傘下のパナソニックETソリューションズ(=PETS)が、全国の家電リサイクル工場や家電製品等の修理拠点から回収した廃プリント基板の加工処理をパートナー企業に委託。破砕、製錬で不要となる鉄・アルミ資源を除去して品位を高めた状態で、三菱マテリアルに納入する。三菱マテリアルは、製錬処理により廃プリント基板から金・銀・銅を取り出し、PETSに素材として返還する。回収された金・銀・銅は、金メッキ液や銅線などに加工された状態で、再びパナソニックグループのモノづくりなどに活用されていく。

 

 また、同ループは、CO2削減の面でも効果を発揮しているとしており、例えば、回収した銅8,100tのCO2削減量は、累計で約3.3万tになるという。

 

 三菱マテリアルとパナソニックでは、「PMPループの構築と運用を通じて得られた経験やノウハウを生かし、リサイクル原料の回収から再資源化を経て新たな製品に活用するまでの一気通貫の資源循環マネジメントの拡大に取り組み、さらに、今後は多様なパートナーとの連携により、新たな対象品目でのスキーム構築を図り、サーキュラーエコノミーの進化、CO2排出量の削減に貢献していく」としている。

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

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