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チタン原料市場市況2025年10月 下落、二酸化チタンほぼ10年ぶり安値 需要乏しい

2025/10/15 20:32
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チタン原料市場市況2025年10月 下落、二酸化チタンほぼ10年ぶり安値 需要乏しい

 2025年10月のチタン原料市場は下落している。用途の6割を占める塗料向け酸化チタンの需要が回復せず、鉱石価格や鉄鋼向けのフェロチタン、金属チタンにも弱気ムードが広がっている。

 

■酸化チタンはほぼ10年ぶり安値

過去3か月間と10年間の二酸化チタン価格の推移(ルチルTi02 93%min Fob China)($/ton)

 

 

 酸化チタンは10月2日に仲値$1855/tonを付けた。2020年の安値を下回り、2016年7月以来9年3か月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

 FerroAlloyNetは9月26日までの週刊レポートで、「9-10月は例年、チタン需要が高まる時期だが、大手の調達先から新規の注文が乏しく、各社は既存の注文を従来価格で処理するだけとなっている」と停滞ムードを指摘した。

 

 中国では一部企業がチタン価格の値上げに踏み切ってはいるが、需要が回復しない中、実際の取引まで至るかは未知数とされる。

 

関連記事: 中国酸化チタントップの龍佰集団が二酸化チタン値上げ書簡を発表、業界全体が再び値上げ

 

■ほかも一段安相次ぐ

 酸化チタン以外も9月半ば以降に一段安となった。四塩化チタンは酸化チタンに先んじ、9月25日にRmb5000/mtと2016年夏以来の水準に下げた。鉱石価格とフェロチタン価格も2020年秋~冬以来の安値圏で10月初旬に一段と値下がりした。

過去3か月間の四塩化チタン価格推移(99.99%min EXW China)(Rmb/mt)

過去3か月間のチタン鉱石価格の推移(TI02 50% Fe203.14%)(US/ton)

過去3か月間のフェロチタン価格の推移(Ti 70% EU)($/kg Ti)

過去3か月間の一般産業向けスポンジチタン価格の推移( China)($/kg) 

 金属チタンもさえない。中国の一般産業向けスポンジチタンは10月2日に仲値$6.756/kgを付けた。直前までの$6.747からはやや戻したものの微調整の範囲内。3月以来の安値水準となる。上海有色網(SMM)は10月9日のレポートで、「軍用向けは堅調だが民間向けが弱い」と指摘した。

 

■ルチルと航空機向け金属は動きなし

過去3か月間のルチル価格の推移(95% Ti02 bulk Fob豪州)($/ton)

過去3年間の航空機向けスポンジチタン価格の推移($/kg)

 

 ルチルと航空機向けスポンジ紫檀は横ばいが続く。

<Topics>

10月9-10日

 日本チタン学会・日本チタン協会産学連携委員会は10月9日-10日、新潟県上越市で、「第5回日本チタン学会 講演大会(2025年度)」を開催した。

 

関連記事: 日本チタン学会 第5回講演大会開幕 @新潟上越市 直江津学びの交流館:2025年10月9日

 

9月27日

 インドのカルカッタ高等裁判所は9月22日、、当初の調査手続きに重大な欠陥があるとし、中国産二酸化チタンに対する反ダンピング関税を取り消す判決を下した。SMMが10月9日に伝えた。

 

9月17日

 米国際開発金融公社(U.S. International Development Finance Corporation、DFC)は9月17日、ホームページ上で、「ウクライナ復興に向けた投資基金に、ウクライナ政府と共同で計1億5千万ドル(約220億円)を拠出する」と発表した。ウクライナはチタンの生産国。米側は投資基金設立に先立ち、ウクライナ中部キロボフラード州のチタンやジルコニウム鉱石の鉱床がある地点を視察していたと伝わっていた。

 

関連記事:米ウクライナ、共同基金に220億円拠出 レアアースなど巡る鉱物協定、実現に一歩

 

(IR Universe Kure)

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