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株式市場は、昨今のレアアース問題で混乱?!レメタルとレアアースで

2025/11/13 10:11
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株式市場は、昨今のレアアース問題で混乱?!レメタルとレアアースで

 昨今のメディアでレアアース問題を取り上げる機会が増えているが、それを受けて株式市場で関係のないレアメタル関連銘柄も反応している。一般投資家は素人が多いことが影響しているのかも知れない。某有名解説者もテレビの解説で間違ったことがあるから、致し方ないのかもしれない。

 

 まず、レアメタルとは、そもそも埋蔵量が少ないメタルのこと。採掘できるエリアが偏在していることが多いため、安定供給の面から、地政学的リスクがあるため、レアメタルになっているメタルもある。また、技術的に抽出することが難しいメタルのことで、広い意味ではレアアースもここに分類される。ちなみに、話題になりがちなメタルの中でレアメタル(下図の黄色部分)に分類されているのが、リチウム、ホウ素、チタン、バナジウム、マンガン、コバルト、タンタル、タングステンなど。ちなみに、地球の地殻を構成する元素でもっとも大きいのが酸素(O)、けい素(Si)、アルミ(Al)、鉄(Fe)、カルチウム(Ca)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、水素(H)、Ti(チタン)と続く。我々が、手にしやすいメタルで多いのがベースメタルと言われ、アルミの含有量は8%、次いで鉄が5%と言われている。レアメタルのチタンが上位にきているが、これは、技術的に抽出技術が難しいためレアメタルに分類されるため。余談になるが半製品であるスポンジチタンを製造できる国は旧ソ連(ロシア、ウクライナ、カザフスタン)、日本、中国、米国(今は撤退)のみ。

 一方のレアアースとは、産業のビタミンと言われる17種類の元素の総称(下図の赤色部分)。埋蔵量が必ずしも少ないわけではなく、抽出が難しいメタルのこと。ミッシュメタルはこれ以上分けられない希土類のことで、一時期、水素吸蔵合金で話題になった。希土類の中には地球では幅広く存在している元素もあるぐらいだ。

出所:経済産業省よりIRU作成

 

 レアースが注目されるのは、その用途がハイテク商品に利用されるため。世界最強の磁力を有するネオジム磁石に使われているのが、そのボリュームゾーンが一番広く、具体的な用途としてはxEV、各種省エネ家電、スマホなどの重要部品構成している。例えばモータには永久磁石を使うものと誘導電流を利用しコイルをぐるぐるまいた電磁石でも対応できるが、コイルを巻けば巻くほど磁力が向上するが、重量が重くなるため、その用途が限られる(米国の大手自動車メーカーであるフォードは誘導モータでEVを作ろうとしたが、その重量が重すぎて諦めた経緯がある)。また、安全面から電圧が制限される。これだけ、重要な元素であるレアアースは年間約30万トン程度生産され、うち中国が20万トンと、中国が重要な位置を占めているのが問題視されている。対象となるメタルは希土類に当たる。特に質量が重く、取りだしにくい重希土類(DyやTbなど)が問題視される。比較的算出エリアが多い軽希土類は問題とはなるが、重希土類ほどではない。かつて鄧小平は「中東に石油あり、我に希土あり」との有名な言葉を残しているが、当時中国は鉱山に硫酸をぶっかけ、希土類を産出していた。硫酸は劇薬であるため他国で使用していなかったため、コスト面で優位になった中国のウエイトが大きくなっていった経緯がある。その間、重希土類のニーズも高まってきたが、中国以外ではコストが合わないことから開発すら行われなかったため、今のような、中国が、ほぼ独占する状態となった。特に社会主義国家である中国に希土類が偏重することが、政治的な意味合いで使われることあるため問題となっているのだ。レアメタルであるタングステン(超硬工具や、シールドマシーンなどでも使用する)も同様(中国に偏在)だ。

 

 なお、大平洋金属が中計で発表したカナダの企業と商業化を目指しているのはコバルト(ニッケルの副産物)。コバルトはレアアースではなく、レアメタルだ。ハワイ沖合や沖の鳥周辺の地下資源はマンガン(これもレアメタル)。地下資源でレアースが確認できたのは、南鳥島周辺。ただ、海底資源から取り出すことで商業化できているのは金とダイアモンドぐらいしかなく、陸上と違い海底は、水圧や金属の腐食が問題となり、どうしてもコストがかかるため、それに見合った価格で無いと採算が取れないため。

 

 

(IRuniverse 井上 康)

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