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工作機械26年5月受注速報 5月は前年同月比37.4%増の1768億円と、5月として過去最高、歴代4番目の高水準を記録した。国内外でのAIやデータセンタ関連需要が全体を牽引

2026/06/10 13:45
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工作機械26年5月受注速報 5月は前年同月比37.4%増の1768億円と、5月として過去最高、歴代4番目の高水準を記録した。国内外でのAIやデータセンタ関連需要が全体を牽引

工作機械工業会受注速報 26年5月受注37.4%増1768億円、歴代4番目の受注額

 

26年5月の工作機械受注額は前年同月比37.4%増の1768億円と、5月として過去最高、歴代4番目の高水準を記録した。国内外でのAIやデータセンタ関連需要が全体を牽引している。6月からは内需で大型の省エネ合理化補助金インパクトも加わり、今後も内外ともに高水準の受注が続こう。

 

5月受注37.4%増1768億円と、5月として過去最高額、月次で歴代4番目の水準

6/9の15時に日本工作機械工業会の2026年5月受注速報が開示された。5月受注は1768.33億円(同月比37.4%増、前月比6.4%減)と11カ月連続同月比増加、前月比では2ヵ月連続で減少となったが、26年3月、4月、18年3月に次いで歴代4番目の額、5月としては22年5月の1533億円を抜き最高額更新となっている。内外ともにAI関連の需要が押し上げている。

内訳は外需が1317.97億円(同月比37.7%増、前月比25.6%減)と20カ月連続同月比増加となった。8ヶ月連続で1000億円を突破、2026年3月の1429.97億円、4月の1396.81億円に次ぐ歴代3位の高い水準となった。また5月として22年5月の1039億円を抜いて最高額となった。米国ではデータセンタ増設に向けて発電用タービン向けの大型機や航空宇宙関連、中国でのNC工作機械振興策の継続、風力発電やデータセンタ関連の光通信関連向け、またフィジカルAI投資などで新規投資が大きな伸びを示すなどがある。

内需は450.36億円(同月比36.4%増、前月比8.6%減)と5ヶ月連続同月比増となった。前月比で2か月連続減少となっているが、5月は連休もあり、例年通りの動きで、受注の増加トレンドに変化はなく、むしろ増勢が高まる方向にある。なお5月として22年の495億円以来の数字。ここにきて半導体生産の拡大、データセンタ設備投資の活況に伴いデータセンタ向け冷却装置、自家発電設備向けなどの需要が拡大、さらに省エネ補助金の申請の中で先行的な発注も始まった様子。今後、総額3000億円規模の「中小企業省力化投資補助事業」(省力化補助金)特需効果が6月以降本格的に寄与するとみられ、内需も本格的な回復過程に入ったとみられる。

 

 

鍛圧機械5月受注は同月比85.2%増の328億円は歴代8位、輸出200億円突破は初めて

金属加工機械である鍛圧機械の5月受注(6/9発表)は327.58億円(同月比85.2%増、前月比80.5%増)と伸長、3月年度末の340億円には及ばないが、月間では歴代8位の水準、5月としては2018年の284億円を抜き、5月として初めて300億円の大台突破となった。内訳は国内が90.85億円(同月比16.7%増、前月比16.3%減)と3か月ぶりに同月比プラスに転じたが、1月以来の100億円割れに。鉄鋼8%増、金属20%増、輸送2.1倍も一般機械向けが27.4%減に。輸出は236.7億円(同月比2.4倍、前月比3.2倍)と大幅増、月間としては2008年3月の186億円をはるかに上回り、過去最高額更新とともに月間200億円大台乗せも初めて。中国2倍、インド17.3倍などが大きく寄与、その他、欧州13.9%増も、北米58.2%増、韓国・台湾16.4%増など軒並み大幅増、東南アジアのみ68.6%減に。

 機種別ではプレス系が234.6億円(同月比3.1倍、前月比2.8倍)と大幅増。2017年3月の259億円以来の月間200億円乗せ、歴代では7位の金額となった。小型プレス37.2%増、油圧プレス25.8%増も、大型プレス10倍、超大型プレス4倍など、大型商談が寄与、また周辺装置も2倍と伸長した。その他も小型プレス58.3%増、フォーミング93.8%増など軒並み大幅増に。板金系は92.97億円(同月比1.2%減、前月比3.8%減)と、4か月ぶりに同月比減少となった。パンチング1.6%増、レーザ・プラズマ0.4%増、ブレーキ・シャーは9%減に。全体としてEV見直しでプレス機が伸び悩み、他方データセンタ構築で板金系の需要が高まるなどの動きもある。

 

工作機器4月生産は同月比15%増と12カ月連続増、ボールネジ、直動軸受5ヶ月連続増

工作機械に関連する工作機器について、日本工作機器工業会が6/4に発表した26年4月生産額が、同月比15%増の149.31億円と12ヶ月連続で同月比増を記録した。この中で、主力ボールネジは33.08億円(同25%増)、直線運動用軸受も52.96億円(24%増)と5カ月連続で同月比増加となった。ツバキ・ナカシマが統計から抜けた影響を除くと20カ月連続同月比増加となっている模様。両製品とも工作機械が3月に月間受注額最高額更新した事に加え、半導体製造装置向けが本格受注拡大し、伸び率が高まっている。特に半導体製造装置向けの比率が高いとみられる直動軸受は23年3月の55.35億円以来の月間50億円超が2か月連続でクリアしている。ボールネジも2か月連続で33億円超えとなった。

 

 

 

米国の26年4月金属加工機受注額は同月比33.2%増の5.94億ドル

米国の26年4月金属加工機械受注が6/9に開示された。4月受注は5.94億ドル(同月比33.2%増、前月比12.5%減)となった。昨年12月の8.17億ドルには及ばないものの、5か月連続で同月比増加、しかも高い伸び率が継続している。なお台数は同月比5.5%増と、引き続き高単価の複合機などの寄与が大きい。最大ユーザーのジョブショップ向けが全体と同じ伸びを記録、出直りつつある。また航空宇宙メーカーからの受注増では生産能力増強の迅速化で汎用機まで発注を増やす動きもある。能力増強や軍事生産強化のための投資などの活発化が寄与している。なおエンジン、タービン、その他動力伝達システムのメーカーが、データセンタに必要な電力需要拡大に備えた大型投資も継続している。さらにフィジカルAIなどが話題となる中で、人型AIロボットなどへの投資が始まるなど、新たな需要先も増えつつある。

 

 

 

H.Okamoto

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