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工作機械工業会12月受注速報 12月40.5%増1392億円、21年71%増1兆5413億円

12月受注1392億円(40.5%増)、21年暦年では1兆5413億円(70.9%増)

 1/13の15時に日本工作機械工業会の2021年12月受注速報が開示された。12月受注は1392億円(40.5%増)と、15ヶ月連続で前年同月比プラス。2年前比較でも54%増と9ヶ月連続で2年前の同月比2桁増を確保した。また3年前のピーク時同月比2.7%増となった。2021年暦年としては1兆5413億円(70.9%増)で、工業会2021年改定受注予想1.45兆円に対して913億円上振れた結果となったが、1.6兆円には届かなかった。

 

 内訳は内需が513億円(61.2%増)で10ヶ月連続プラス、前月比でも2.7%増で、2年前比では37.6%増も、ピーク年3年前比では10.2%減に止まる。21年暦年では5105億円と工業会修正予想4500億円を605億円上回る。外需は878億円(30.6%増)と13ヶ月連続プラス、21年暦年では1兆309億円とこちらも改定予想1兆円を309億円上回った。

 

 

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主要7社の12月受注437億円(60.5%増)と13ヶ月連続増、21年4369億円(71.7%増)

 日刊工業新聞がまとめる主要工作機械7社の11月受注実績(1/14発表)は436.6億円(60.5%増)と13ヶ月連続プラス、前月比でも7.1%増となり、9月に次ぐ受注規模。内訳は輸出280億円(57.7%増)、国内156億円(65.8%増)。また21年暦年では4369億円(71.7%増)、内訳は国内1518億円(45.9%増)、輸出2851億円(89.5%増)となった。

 

 企業別ではオークマが2018年11月以来の150億円乗せが目立つ。一方、中国寄与の大きいツガミは0.1%増に止まり輸出が61.68億円(7.0%減)と16ヶ月ぶりに減少し7社内外の中で唯一減少した。なおOKKが日本電産傘下に入り、日本電産マシンツールと合わせ受注54.8億円(90.0%増)はジェイテクト48億円を抜いたが、中国に新工場を建設、売上2500億円を目指すとしており、主力事業の柱としてDMG森精機、マザックを追う。

 

 

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11月工作機器生産は183億円(62%増)、11累計で21年工業会予想上回り2000億円視野

 工作機械に関連する工作機器も、日本工作機器工業会が1/6に発表した21年11月の生産額が183億円(62%増)と11か月連続増加。主力ボールネジが12ヶ月連続プラスで前年同月比97%増の36.2億円、直動軸受13ヶ月連続で同月比プラス、82%増の64.1億円となった。コロナ前19/11比でもボールネジ86%増、直動軸受も87%上回っており、生産に先行する受注ではさらに伸び率が高まっている模様。直動、ボールネジは受注急拡大の半導体製造装置向けやマテハン搬送などでも多く利用されるほか、電動化や精密制御の中で、用途拡大も見込まれる。

 

 工作機器工業会は2021年販売見通しを暦年で1674億円(25.6%増)としているが、11月累計で1791億円と工業会予想を上回り、年間2000億円(52%増)も視野に入る。年間としては18年の2237億円に次ぐ生産金額が期待される。

 

 

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金属加工機械として鍛圧機械受注は54.0%増の269億円、21年では56.2%増2483億円

 工作機械と同じ金属加工機械として、鍛圧機械の受注も回復している。1/13に発表された日本鍛圧機械工業会の21年12月鍛圧機械受注は、機械全体で前年同月比54.0%増の269億円と12ヶ月連続プラス、11月比で49.2%増と3ヶ月ぶりに前月比プラスに転じた。

国内は162億円(69.5%増)と10ヶ月連続プラス、19/12比でも53.9%増に。鉄・非鉄が2.1倍、自動車が94.5%増、金属64.6%増、電機も53.9%増など伸びが高い。輸出は107億円(35.3%増)、内訳は、主力中国向けが99.6%増、韓国・台湾41.1%増も欧州26.5%減、北米19.3%減などが足を引っ張る。機種別内訳はプレス機械が160.5億円(61.3%増)と、小型94.9%増、中型51.9%増、超大型プレス7.2倍などが目立つ。板金系は108.9億円(44.5%増)と、パンチング機械61.9%増、プレスブレーキ47.4%増、レーザ・プラズマ28.7%増など。なお21年暦年では2483億円(56.2%増)と2019年の2428億円を上回って着地した。工業会では22暦年は2550億円(2.7%増)を見込む。

 

 

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工作機械工業会22年予想は7.0%増1.65兆円、18年の1.81兆円更新難しく17年水準へ

 工業会は1/11に2022年の工作機械受注額を1兆6500億円(7%増)と予想、内訳は国内5700億円(11.7%増)、輸出1兆800億円(4.8%増)予想とした。2021年に大きく伸びた反動もあり、22年、23年は伸びが一服するとした。但し水準としては2017年の水準予想となるが、輸出だけをとると過去最高を更新する見通しとした。

 

 

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(H.Mirai)

 

 

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