仮想の世界に未来を見据える VRChat企業・自治体ワールド見学体験ツアー 事前体験会
2022年1月28日(金)と2月1日(火)と2月4日(金)の計3日間、「【初心者向け】VRChat 企業・自治体ワールド見学体験ツアー」の事前体験会が開催された。
これは2022年2月6日(日)に開催される同名イベントの会場がオンライン上でのVRコミュニケーションサービス「VRChat」であり、イベントに参加を希望する人の中でソフトの導入から操作方法まで手探り状態の初心者に向けた事前説明イベントとして開催されたものである。
主催は株式会社TAMであり、TAMコワーキング東京というコワーキングスペースで実際に対面する形式で1月28日に行われた。
一方2月1日と4日にはミーティングツールであるZoomを利用したオンライン形式で開催されている。
今回はイベントに先立って開催された事前体験会の様子と、そこで語られた内容をフィーチャーしていく事にする。
メタバースという商機とVRSNSという新しい空間
1月28日はコワーキングスペースにて実際に株式会社TAMの取締役である角谷氏が直接参加者に話をする形で、事前体験会がスタートした。
まずメタバースという言葉の定義の説明に始まり、メタバースと呼ばれる中での代表的なコンテンツがいくつか列挙されていった。
例えばスマートフォンにて参加可能な「Cluster」や、2000年代に一世を風靡した「SecondLife」といったコンテンツの解説と共に今回の会場である「VRChat」の説明も行われた。
その後参加者は持参したヘッドマウントディスプレイである「Oculus Quest2」を装着し、VRChatをインストールする作業やアカウントを登録する為の手続きの方法などの説明に移行した。
ここまでの流れについては現実に口頭で説明を受けるかオンライン上での説明を受けるかの違いこそあるが、2月1日や4日に開催された体験会と同一のものである。
その後参加者はVRChatへログイン。同社所属の社員も同一サービスに接続し参加者の誘導や操作方法の手ほどきを行う流れとなる。
ある程度参加者が操作に習熟したところで、実際にVRChat内に展開されている様々なコンテンツをめぐりメタバースという言葉について実態を以て学習させていった。
参加者は各々時間の差こそあれ、最終的に説明会当日でも操作がしっかり行える様になるまで操作に慣れる事が出来ていた。
またこの事前体験会で初めてVRChatにログインしたというユーザーも居り、独特の操作感に戸惑いながらも周りのユーザーやスタッフとのコミュニケーションにより楽しく操作を学習する事が出来ていた。
実際にVRChatにログインし、コンテンツを遊ぶ事に楽しみを見出したユーザーも居る程に和気あいあいと体験会は進行。
それぞれの日程で参加者の顔ぶれが異なっており、総勢で20名ほどの参加人数となった。
この体験会並びにイベントの開催意図を角谷氏に伺ったところ、昨今のメタバースという言葉の流行ぶりとその実態の理解度の差を見た上で開催を決定したという。
実際にFacebook社がMeta社へと改名した事による影響は非常に広い範囲に及んだが、未だにその要素に対する理解を深める機会は少なく、その上企業や自治体といった団体においては個人以上にその機会に触れる事が難しい状況である。
そのため今回のイベントを通じて、メタバースという物を実際に体験する事で今後のビジネスにつなげていきたいというのが同社の狙いであるという事だ。
実際株式会社TAMはWebサービス等の開発業務を行っている企業ではあるが、VR上のコンテンツ製作についても今後手を伸ばしていきたいと考えている所があるという。
この事前体験会を通じて関係各所と交流する事により、自社の商機を増やしていきたい側面もまた存在するのである。
今回の記事では事前体験会の大まかな流れと株式会社TAMの取り組みについて触れた。
次の記事ではいよいよイベント本番の様子と、協力企業である日産自動車の取り組みについて触れていく事とする。
(IRUniverse Ryuji Ichimura)
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