オリックス環境、錠剤の包装「PTP シート」のマテリアルリサイクル事業開始
~特許技術を活用して廃プラを削減、循環型社会の形成に貢献~
オリックス環境株式会社(本社:東京都港区、社長:谷本 護)は、大同樹脂 株式会社(本社:長野県下伊那郡阿智村、社長:内田 依子)と提携し、錠剤の包装に使用されるシート(以下「PTP シート※1」)など、プラスチックとアルミが接合された異種接合材のマテリアルリサイクル事業を開始する。
同社は、リース物件の適正処理を通じて培った独自のノウハウと、全国の収集運搬会社、 中間処理会社、リユース会社など 1000 社を超えるネットワークを活用し、不要物の回収からリユース、リサイクル、適正処理をワンストップでサポートしている。
同事業では、PTP シートをプラスチックとアルミに分離する技術を活用し、同社の船橋工場をはじめ、全国のネットワーク企業でマテリアルリサイクルを推進する。異種接合材 の代表とされる PTP シートは製薬工場などから廃棄物として排出され、年間数千トンが焼却処分のうえ埋め立て処理されている。PTP シートをプラスチックとアルミに分離させることで、これまで焼却処理等を通じて廃棄処理されてきた廃棄物をプラスチックとアルミ素材としてマテリアルリサイクルするとともに、リサイクルにより CO2 排出量の削減を実現する。今後はその他金属とプラスチックの組み合わせ等においても同技術の応用を図る。
プラスチックの廃棄処理については、環境省が 2019年5月にプラスチック資源循環戦略を策定※2 し、2020年7 月からレジ袋の有料化が行われるなど、プラスチックの使用削減や リサイクルが推進されている。
(出典;オリックス環境)
※1:Press-Through Package。海外では Blister Packaging。プラスチックシートにアルミを張り付けた 1 枚のシート の中に、錠剤やカプセルを閉じ込めた包装シート
※2:環境省 資源循環戦略より
(IR universe rr)
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