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ILA 鉛はEUの重要資源リストにはないがCN・DXでは外せない重要金属


 国際鉛協会ILA International Lead AssociationのDr Steve Binks, 規制担当ディレクターがEUの鉛の重要性を説いた。
 鉛はEUのクリティカル原料では無い。しかもクリティカルでない理由がある。原料として、高純度鉛としてバッテリーから海底ケーブルまで使用され、かつ豊富に供給されているのは、効率的なリサイクルが進んでいることと欧州でも鉛が生産されていることに依る。
 


 供給は現在の需要に合致し、しかも地球上で供給に関する一切の問題もない。
 EUはクリティカル原料法“the Critical Raw Materials Act”を制定した。理由は幾つかの戦略材料が輸入に依存し、かつそれがしばしば準独占第三国からの輸入である事である。


 鉛の問題ではないが、戦略的に重要材料は、しかも重要な製品とその応用を位置づけ、それが経済的な重要性と低炭素経済の輸送にも重要である事に起因する。
 グリーン輸送は膨大なバッテリーに依存し、多くの鉛バッテリーがハイブリッド車から電気自動車(トラック含む)にも使用され、多くの重要な安全機能の補助用に使用されている。洋上発電ファームのエネルギー源やその他持続可能なエネルギー源の用途でも鉛シールドケーブルでは鉛に依存している。
 持続可能なサクセスストーリーでも鉛は絶対的なリサイクル材料である。全ての鉛バッテリーは欧州域内で使用後に収集され完全なリサイクルされ再度新規バッテリーに再生されている。


 更に欧州の非鉄金属産業はその他の金属のリサイクル機能も鉛に依存している。鉛の製錬では鉛が各種の金属を吸収し、分離精製できる機能を有している。その様な鉛以外の金属が欧州ではクリティカル金属リストに含まれている。 
 鉛が欧州のクリティカル金属の精製にも寄与している事はしばしば認識されていない場合があるが、欧州のサーキュラーエコノミーを行動で具現化している。それが既に安定した供給を救っている状況である。


 国際鉛協会International Lead Associationの規制担当ディレクターDr.Steve Binksは、鉛が欧州でクリティカル材料リストに記載されていない事は驚くべきサクセスストーリーである。クリティカルではないが、しかし鉛は本質的で重要であり、気候変動とデジタルトランスフォーメーションを支えるキーメタルであるとしている。

 

 

(IRUNIVERSE Katagiri)

 

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