展示会で一気に増えた加工会社 その理由とは
おおよそ8年前から、「展示会」というものに参加させていただいている私であるが、ここ数年であることに気が付いた。
それは、最近の展示会では「加工業者」の出展が増えてきていることである。
確かの加工業者の出展は以前からあったが、「数」が一気に急送しているとも言えるし、また海外の加工業者の出展も増えている。
この辺りを、展示会で聞いてみた。
以前の展示会では「装置を売っていた」
今回の展示会場で、加工業で出店していたブース担当者は、
「以前は展示会では、多くの出展者は、装置を売っていた。しかし、最近は中小企業の製造メーカーが、取引先を探しに来ている。そのようなメーカーは、こういう部品が欲しいのだけど、なかなか作ってくれるところがない、という理由で、ビジネスパートナーを探す。」と語る。
また、展示会に来ている「大手メーカー」は基本的に「勉強」で来ているケースが多いという。
最近はあまり目立たないと言われていた加工業にも、若い社員が入ってきており、そのような若い力が、自社のアピールという意味でも、展示会参加を勧めているという。
同ブース担当者は
「展示会側の営業もかなりある。その中で最近は加工業の中でも、「展示会に出ないといけない」という風潮ができている。そのため自治体単位でも、ブースを構えることが増えた。」と語る。
確かに、ここ最近は自治体ブースが目立ち、今展示会も多くの自治体がブースを構えていた。
目立つ海外勢 実力もコスト面でも強敵
また、同じように増えているのは海外勢。今展示会では、それまで多くブースを構えていた、韓国、中国勢に加え、東南アジアからも出店が来ていた。
同ブース担当者は
「彼らの技術はかなり上がってきている。それに加えコストや納期がかなり速いといった特性を持っている。」と語る。
元々あった需要を掘り起こし、その企業のPR力をつけるといった目的にも見える展示会だが、その展示会も、10年近く見ると、状況が変わるという事に気付かされる。
世界に誇る日本の加工業が、海外との戦いに挑みながら、今後の飛躍が注目される。
(IRUNIVERSE Hatayama)
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