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レアアース市場近況2023#9 反発本格化、中国底打ちで安心感

 2023年7月末~8月上旬のレアアース市場全体は反発。中国のレアアース相場が7月半ばに底打ったことで安心感が広がり、反発基調が本格的になってきている。

 

■中国のレアアース相場、7月半ばを底に反発

 中国のレアアース業界団体である中国稀土協会が8月10日に発表した7月のレアアース価格指数の平均値は196.9と6月の209.3から低下した。7月12日に187.7と過去1年ほどの最安値を付けた。ただその後は反発し、この月の高値は7月25日の204.1だった。

 

7月の中国レアアース指数の推移

 

(出所: 中国稀土協会)

 

ネオジム上げ基調、ランタンは変わらず

 中国のレアアース市況の反発を受け、世界の個別の鉱種を巡っても投資心理が改善している。

金属ネオジムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

 

 

 磁石向けの代表格である金属ネオジムは7月の低迷を脱した感がある。7月27日に仲値で節目の1Kg=80ドルを回復し、8月3日には82ドルと6月下旬以来の高値水準に戻した。その後も同水準を維持している。

 

金属ジスプロシウムの価格推移(99.5% FOB China)($/Kg)

 

 一方、金属ジスプロジウムと金属テルビウムはやや上値が重い。金属ジスプロジウムは7月6日に仲値で1kg=365ドルの直近安値を付けた後で反発し、7月27日には402ドルと節目の400ドルを上回った。しかし8月に入り3日に再び398ドルに下げ、400ドルのラインでもみ合っている。

 

金属テルビウムの価格推移(99% FOB China)($/Kg)

 

 

 

 金属テルビウも7月13日に仲値1Kg=1265ドルの直近安値を付けた後、7月下旬に1297ドルに上げた。ただ8月3日に再び1285ドルに下げている。

 

金属ランタンの価格推移(99% FOB China)(S/Kg)

 

 一時は下落継続が懸念された金属ランタンは下げ止まり。7月6日に仲値で1Kg =3.75ドルと、2005年秋以来およそ18年ぶりの最安値水準を付けた。ただ、その後は1ヶ月以上にわたり同水準で持ちこたえている。

 

 もっとも、8月10日までに発表の中国の経済指標は依然としてさえず、消費者物価指数(CPI)が7月に前年同月比で下落に転じるなどデフレ圧力が強まっている。貿易不振が続く中でレアアース輸出も1-7月は減少率が拡大し、先行きが大いに楽観できるとは言いにくい。

 

<Topic>

8月10日

中国のレアアース輸入が6割増、輸出は減 磁石輸出は堅調で加工好調

 中国税関総署が8月8日に発表した中国の2023年1-7月の貿易統計で、希土類(レアアース)の輸入総額は米ドルベースで前年同期比61.3%増と、1-6月の66.6%からやや減少したものの大幅増を維持した。中国のレアアース磁石の輸出量は1-6月期に大幅に増えており、レアアースを輸入して加工する「中間加工国」としての中国は健在と言えそうだ。

 

関連記事: 中国、1-7月のレアアース輸入6割増 輸出は減、磁石輸出は堅調で「中間加工国」健在 | MIRU (iru-miru.com)

 

8月7日

モンゴル首相が訪米、レアアース採掘での対米協力を明かす

 モンゴルのオユーンエルデネ首相がこのほど、初めて米国を訪問した。ロイター通信によると、オユーンエルデネ首相はインタビューに応じ、ハリス米副大統領とレアアース採掘など重要な鉱物分野での両国の協力について話し合ったと述べた。

 

関連記事: モンゴル首相 初の訪米で米国とレアアース面での協力を深めると明言 | MIRU (iru-miru.com)

 

7月26-28日

 東京ビッグサイトで「テクノフロンティア2023」が開催された。セミナーでは5G.6Gあるいは半導体系、ロボット、モータ系についての講演が目立ったが、出展ブースではモータ、磁石、ロボット系の企業が目についた。なかでも、各種モータに欠かせない磁石(ネオジム磁石など)については日本企業では信越化学、旧日立金属のプロテリアルが出展しているそのまわりで多くの中国系磁石企業が立派なブースを出してアピールしていた。

 

関連記事: テクノフロンティアでみた中国、日本の磁石業界と市場の変化 | MIRU (iru-miru.com)

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(IR Universe Kure)

 

 

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