米アルべマール 豪企業買収へ再提案
2023/09/05 16:24 FREE
リチウム世界最大手の米アルベマールは豪のライオンタウン・リソーシズに66億豪ドル(約6200億円)での買収を再提案した。3月にあった提案に同社は「企業価値に見合っていない」として拒否していたが、今回ライオンタウン・リソーシズの取締役会は基本的に支持する意向を示している。両社が4日、発表した。
今回の提案では、1株当たり3豪ドルを提示、3月に比べ20%増額した。
リチウムは電気自動車(EV)の電池向けの需要増が期待されている。米中対立を背景にEVに欠かせない重要鉱物を囲い込む動きもある。買収が実現すれば、同鉱物を巡るサプライチェーンでの米の影響力が高まる可能性がある。
豪州は世界のリチウム鉱石生産の5割を占める最大の生産国だ。豪州の産業科学資源省は「Resources and Energy Quarterly June 2023」で今後の鉱石輸出量を2022~23年度は3252トン、23~24年度は3420トン、24~25年度は4021トンと公表。今後増加基調たどり、鉱石価格も下がるとしている。
(IRuniverse G・Mochizuki)
関連記事
- 2025/06/16 中国の研究者、塩湖からのルビジウム抽出に成功 鉱石の対外依存の低下に貢献か
- 2025/06/16 レアメタル千夜一夜 第46夜 レアアースよりも足元で深刻な元素Sb
- 2025/06/16 レアメタル千夜一夜 第45夜 値上がり率N0.1のアンチモン
- 2025/06/16 政府系科学機関CSIRO 黒鉛研究開発助成金プログラムへの応募開始 豪州の黒鉛を世界へ
- 2025/06/16 電子部品輸出入Report#120金属製磁石輸入 2025年輸入量増加
- 2025/06/16 光ファイバ輸出レポート#6 昨年の落ち込みから一転2025年輸出量増加
- 2025/06/16 産業用電子機器輸出入レポート#71パソコン輸入 台数17か月連続増加するも平均単価急落
- 2025/06/14 チタン:国内2社を徹底比較してみた
- 2025/06/13 よう素輸出Report#6 2025年ノルウェー向け輸出伸び悩み 中国とインド向け輸出増加
- 2025/06/13 アンチモン輸入Report#15塊粉 輸入平均単価急騰続く ただ中国からの単価上昇一服