古河電工 地中埋設管「エフレックス」を再生材化
古河電気工業は9月28日、「地中埋設管「エフレックス®」を100%再生材化~ 製造工場のグリーン電力化も完了し、製品単位当たりのCO2排出量を84%削減 ~」を発表。以下詳細。
- 再生材配合技術を活かして地中埋設用防護管「エフレックス®」を100%再生材化
- 再生材および製造工程におけるグリーン電力の使用で製品単位当たりのCO2排出量を84%削減
- 今後もバリューチェーン全体でCO2削減や廃プラスチックを含めた再生材利用を促進
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、再生ポリエチレンを100%使用した地中埋設管「エフレックス®」を開発し、提供を開始します。
背景
当社グループは「古河電工グループ環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素および水・資源循環型社会への貢献として、バリューチェーン全体で温室効果ガス排出削減や廃プラスチックを含めた再生材の利用を促進することを掲げています。また、建設工事の現場においても地球環境に配慮した製品へのニーズが高まっており、地中埋設用ケーブル保護管であるエフレックス®シリーズの再生材100%化に向けた取り組みを推進しています。
内容
当社が長年培ってきた再生材配合技術を活かして、再生ポリエチレンを100%使用したエフレックス®を開発しました。また、エフレックス®シリーズを製造する平塚工場(神奈川県平塚市)では2022年10月に、九州工場(福岡県北九州市)では2023年8月に使用する全電力をグリーン化しており(注1)、これにより本製品は、再生材および製造工程におけるグリーン電力の使用で、製品単位当たりのCO2排出量を84%削減しました(注2)。なお現在、難燃エフレックス®の一部サイズでも同様の取り組みを進めており、今後全てのエフレックス®シリーズ製品で再生材100%化を計画しています。
当社グループは今後もカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速し、バリューチェーン全体で温室効果ガス排出削減や廃プラスチックを含めた再生材の利用を促進することなどを通じて、社会課題の解決を推進してまいります。
(注 1)全電源平均電力にFIT非化石証書(トラッキング付)および再生可能エネルギー指定の非FIT非化石証書(電源属性情報有)を組み合わせたRE100対応の実質的再生可能エネルギー由来電力。
(注 2)当社算定ルールに基づき算定。原材料調達から製品出荷までのCO2削減率を求めた計算結果になり、再生材未使用(バージン材100%)かつグリーン電力未使用の場合との比較計算結果になります。
地中埋設管 エフレックス®
ケーブルを地中埋設する際の保護管として使用する波付硬質ポリエチレン管(FEP)です。難燃性の高い「難燃エフレックス®」や、継ぎ手付きで曲げ癖矯正不要の「エフレックス®S」、多条配管が容易に行える角型の「角型エフレックス®」など、建設現場のニーズに応じたシリーズを展開しています。
地中埋設管「エフレックス」
古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
(IRuniverse G・Mochizuki)
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