UBEグループのRepol, S.L.U.がポリアミドのリサイクル含有量に関する認証を取得
UBEグループの欧州コンポジット製造拠点である Repol, S.L.U.(社長:Bruno De Bièvre、以下「Repol」※1)において、ポリアミド 66(PA66)樹脂 DINALON®のグレードの一つである「A2X25 MI H-4109」が、リサイクル材料含有量に関する認証を取得した。今回の認証は、AENOR※2(スペイン標準化認証協会)により、プラスチックのリサイクルトレーサビリティと適合性評価およびリサイクル材含有率※3 に関する規格「UNE-EN15343」に基づいて付与されたもの。
UBEグループでは初の同認証取得であり、バリューチェーン全体を通じてプラスチックのリサイクルとトレーサビリティを推進する上で重要かつ不可欠な一歩であるだけでなく、プラスチック循環型社会の推進に大きく貢献する。今回認証を受けたポリアミド樹脂 DINALON®のグレード「A2X25 MI H-4109」は、AENOR により、リサイクル材を最大 30%含有していることが検証されており、この認証により以下のことが保証される。
1. 廃プラスチック搬入に関する厳格な管理
2. 残渣の受け入れから最終製品に至るまでのリサイクル材の製造工程におけるトレーサビリティ
3. 認証製品に含まれるリサイクル材の割合
4. 最終的なリサイクル製品の特性
Repol は今後、再生プラスチック含有率 30%以上の工業用および自動車用 PA6 製品を追加し、認証範囲を拡大する予定。世界的に地球環境問題対応が進む中、特にプラスチック廃棄物とそのリサイクル性について関心の高い欧州において、今回の認証取得は、信頼性の高い品質の提供と顧客ニーズに適切に応えるものになる。またバリューチェーン全体へ大きなメリットをもたらし、プラスチック資源循環の進展に貢献する。
※1 Repol, S.L.U.は、UBE Corporation Europe, S.A.U.の子会社で、ナイロン6、ナイロン 66 をはじめとした、ポリプロピレン、ポリアセタール等の樹脂を原料とするコンポジット事業を欧州で展開。製品は自動車を中心に、工業材料、電機・電子分野等、幅広く使用されている。
※2AENOR: La Asociación Española de Normalización y Certificación (スペイン標準化・認証協会)はスペインの技術標準の策定と普及に法的責任を負う認証機関。
※3 UNE-EN 15343:2008 Plastics recycling traceability and assessment of conformity and recycled content (プラスチックのリサイクルトレーサビリティと適合性評価およびリサイクル材含有量に関する規格)は、再生プラスチックのトレーサビリティに必要な手順や製品に含まれるリサイクル材含有量算定の基盤を規定している。
(IR universe rr)
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