国交省 中・長距離フェリー、RORO 船のトラック輸送に係る積載率動向公表
船舶へのモーダルシフト推進に向けて
国土交通省海事局では、中・長距離フェリー、RORO 船のトラック輸送に係る積載率の動向(令和5年10~12月実績)を調査、その結果を公表した。積載率にまだ余裕のある航路へのモーダルシフト推進に向け活用を促している。
令和5年6月2日に、国内の物流の革新に関する関係閣僚会議が取りまとめた「物流革新に向けた政策パッケージ」では「トラック長距離輸送から鉄道や船舶へのモーダルシフトを強力に推進し、最適なモードを活用したモーダルコンビネーションの展開を図るために~(中略)~フェリー積載率についての定期的な調査・荷主企業等への情報提供を行い、利用可能な輸送力について周知することにより、鉄道や船舶の利用促進及び積載率の向上を図る」とされている。
これを受け、国土交通省海事局では、中・長距離フェリー及び RORO 船のトラック輸送に係る積載率の動向を調査し、その結果を令和5年8月より公表している。
この調査は、中・長距離フェリー及び RORO 船事業者へのアンケート調査により、対象期間中(今回は令和5年10~12月)のトラック輸送に係る積載率動向の概算値を算出したものであり、今後も随時調査を実施してその結果を公表していくという。
○参考:積載率70%未満であった航路
中・長距離フェリー:北東北~北海道(上り下り)、中京~東東北(上り)、阪神~北海道(上り下り)、阪神~北四国(上り下り)、北四国~北九州(上り下り)、阪神~中九州(下り)
RORO 船:東東北~北海道(上り下り)、中京~東東北(下り)、京浜~北四国(上り)、京浜~南中国(下り)、阪神~南中国(下り)、南中国~北四国(下り)、北陸~北九州(上り下り)、阪神~北九州(上り下り)
※RORO 船については、現時点で協力が得られた一部事業者の数値。
※実際には季節や曜日、ドック期間(定期整備)によっても変動があることに留意。
(IR universe rr)
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