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昇陽電池 台湾LFPバッテリーのリーディングカンパニー

 2024年3月1日まで東京ビッグサイトで開催されていた日本国内最大規模の二次電池の研究開発・製造に関する展示会「第18回 国際太陽光発電展「PV EXPO 春」」で、昇陽電池股份有限公司のブースに参りました。

 

 世界で最も影響力のある再生可能エネルギーの見本市の1つであるWorld Smart Energy Weekは、水素・燃料電池、太陽光発電(PV)システム、充電式電池、スマートグリッド、風力エネルギーなど、最新の製品と技術を結集させることで、カーボンニュートラルを促進し、事業を加速させることを目的としている。

 

 昇陽電池股份有限公司は台湾リン酸鉄リチウム電池のリーダー企業であり、主にリン酸鉄リチウム電池のセル及び電池モジュールを生産しておる。最初は昇陽国際半導体股份有限公司のエネルギー事業処として設立され、2017年7月1日に分割され、昇陽電池股份有限公司として独立した。

 

 

 担当者の呉さんによると、昇陽電池股份有限公司は100%台湾製のリン酸鉄リチウム電池セルと電池パックを生産し、品質の一致性を維持するために全ラインを自動化して最大の生産能力を創造した。研究開発チームは電池の性能と安全性の向上に専ら取り組んでいる。

 

 その後、呉さんはリン酸鉄リチウム電池の特徴を説明してくれた。リン酸鉄リチウム(LiFePO4、略称LFP)はリチウムイオン電池の正極材で、リン酸鉄リチウム電池はLFPを正極とする電池だ。リン酸鉄リチウム電池は二次電池であり、主な方向は動力電池であり、NI-H、Ni-Cd電池及び鉛電池に対して大きな利点がある。

 

(取材する筆者 撮影YT)

 

 比較的良い鉛蓄電池のサイクル回数は300回前後、最高で500回程度である。一方、リン酸鉄リチウム動力電池は、サイクル回数が数千回に達している。同質量の鉛電池はせいぜい3年程度だが、リン酸鉄リチウム電池は同じ条件で使えば7-8年になる。総合的に考慮すると、コストパフォーマンスは鉛電池の4倍以上になる。

 

 使用上の安全面では、リン酸鉄リチウムは、強い衝突により爆発が発生し消費者の生命安全に脅威となるコバルト酸リチウムとマンガン酸リチウムの安全上の問題を完全に解決した。リン酸鉄リチウムは厳しい安全テストを経て最悪の交通事故でも爆発を起こさない。

 

 

 最後に、呉さんは会社の国際市場の状況を紹介した。昇陽電池股份有限公司の製品は、UPS用動力、エネルギー貯蔵、車用動力等広い応用が可能で、顧客は日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア地区に及ぶ。

 

 

(趙 嘉瑋)

 

 

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