ビートルエンジニアリング 九州初・プラリサイクル再商品化計画認定
地消・地循環モデル推進
株式会社ビートルエンジニアリングは、3月27日、北九州市と連携して、家庭系プラスチックの中間処理及び再商品化に取り組むプラ新法での、プラスチックリサイクルの際商品か計画に認定されたと発表した。新工場SRC(Sorting Recycle Center)は2023年10月に稼働、以後6ヶ月の期間を経て順調な稼働状況であるという。
■再商品化計画の認定とは
令和4年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(以下「プラスチック新法」という)では、市区町村がプラスチックごみの再商品化計画を策定し、環境大臣および経済産業大臣の認定を受けることで、自らが主体となってプラスチックリサイクルを行うことができる仕組みが設けられている。従来、プラスチックのリサイクルは、選別や圧縮などの工程を市区町村が行い、再商品化の工程をリサイクル企業が行う体制が通常だった。しかし、区町村がこの別々の工程を一体化・合理化するリサイクル計画を策定し、国の認定を受けることで、市区町村が主体となって独自にプラスチックのリサイクルに取り組むことができるようになる仕組みになる。令和6年3月27日時点で、全国で9つの市区町村(本市を含む)が認定されている。
■九州初・認定への背景
北九州市はプラスチック新法に基づき、令和5年10月から、家庭から出るプラスチック製容器包装と製品プラスチックを一括で回収する「プラスチック資源一括回収事業」を開始しました。弊社はその受託事業者として、円滑な事業の遂行に貢献している。
今回、北九州市の再商品化計画が、九州で初めて(政令指定都市では、仙台市に続き2番目)主務大臣の認定を受けたことを受け、同社においても北九州市のプラスチックリサイクルを鋭意、推進していくという。
※北九州市:https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/01100199.html
※環境省九州地方環境事務局:https://kyushu.env.go.jp/recycle/press_00042.html
■計画の特徴
①プラスチックリサイクルの見える化
フレーク化したプラスチックは、別の市内リサイクル事業者によりハンガーや教室机の引き出しなど、新たな製品に生まれ変わる。それらを再び市民が使用することで、プラスチックのリサイクル結果を身近に感じられ、環境意識の向上に繋げることができる。
②プラスチックの地消・地循環
市民が使用し、一度役目を終えたプラスチック製品がリサイクルされて、再び市民の生活に戻る仕組みを構築することにより、プラスチックが地消・地循環(地域で循環する仕組み)する社会を目指す。
■会社概要
株式会社ビートルエンジニアリング(2005年10月設立)
本社/福岡県北九州市八幡西区陣原二丁目8番2号
代表取締役 西原 靖博
2020年より北九州市エコタウンにおいて新規3ヵ所の廃棄物処理工場及び資源循環工場が稼働中。北部九州の廃棄物処理の安定化と資源循環の推進を担うとともに、2023年12月インドラムキーグループとの国内外の環境・リサイクル分野の新たなビジネスを創出するための連携協定を締結等、海外にもその視座を広げている。また2026年には、当社最大級のプラスチック資源循環施設となる『プラリー工場』が稼働予定である。
(IR universe rr)
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