新着情報

2024/12/07   MARKET TA...
2024/12/06   2024年の新車販...
2024/12/06   金属・リサイクル関...
2024/12/06   第11回Batte...
2024/12/06   チリ、2033年ま...
2024/12/06   大紀アルミ・第2次...
2024/12/06   黒谷 連続鋳造法に...
2024/12/06   タンタル・キャパシ...
2024/12/06   タンタル・キャパシ...
2024/12/06   銅板輸出Repor...
2024/12/06   亜鉛地金輸出Rep...
2024/12/06   エコプロ 2024...
2024/12/06   パナマ国民、Fir...
2024/12/06   グリーントランジシ...
2024/12/06   グリーントランジシ...
2024/12/06   トランプ氏の最新関...
2024/12/06   中国有色鉱業集団が...
2024/12/06   新疆で新たに1つの...
2024/12/06   中国 家電リサイク...
2024/12/06   鉄鋼輸出入実績詳細...

カナダ、中国製品に追加の輸入関税 EVは10月1日から100%、鉄鋼・アルミは25%

 カナダ政府は8月26日、ホームページ上で、中国製品への輸入関税引き上げを発表した。中国製の電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に100%、鉄鋼とアルミニウムには25%の追加関税をそれぞれ課す。EV向けは10月1日付で発効する。


 

■EVは既存の6.1%に上乗せ、鉄鋼とアルミはリストを後日公表

 

プレスリリース(英語) Canada implementing measures to protect Canadian workers and key economic sectors from unfair Chinese trade practices - Canada.ca

 

 発表によると、100%の追加関税の対象はEVやHVのほか、中国製のトラック、バス、配送バン。現在の輸入関税である6.1%に上乗せされる。

 一方、鉄鋼とアルミの25%の追加関税の対象は後日リストを公表する。公表日は10月1日以前で、実施は10月15日から。

 カナダ政府はまた、バッテリーとバッテリー部品、半導体、ソーラー製品、重要鉱物などを巡る関税について、第2回の協議を開始する。協議機関は30日間だが、数日内に協議通知を発表し、政府方針を示唆する。また、排出ガスを発生しない次世代車の定義を、カナダと自由貿易協定を締結した国で作られた製品に限定する。

 

■米欧と足並み、鉱業分野でも厳しい対中姿勢

 カナダはかねて中国製EVへの輸入関税引き上げを検討し、8月1日まで公衆からの意見公募を行っていた。中国製EVを巡っては米国が100%、欧州連合が最終36.3%の輸入関税をかけると発表しており、米欧と足並みをそろえた形だ。

 

関連記事:中国EV輸出規制にカナダ参戦へ 狭まる包囲網、中国はドイツに取引示唆、夏季ダボスで反論 | MIRU (iru-miru.com)

関連記事:カナダは中国のEV自動車について公衆諮問を開始し、関税の追加や投資制限の課題を検討している | MIRU (iru-miru.com)

 

 一方で、カナダは資源分野でも中国に対する厳しい姿勢が目立つ。6月には同国資源のバイタル・メタルズが中国企業に売却する予定だったレアアース(希土類)資産を政府が買い取った。また、5月には中国・紫金鉱業からの同国資源ソラリス・リソーシズへの出資計画が、政府の認可が下りずにとん挫した。

 

関連記事:カナダ政府、レアアース資産の中国勢による買収を阻止 自国企業の資産を買い取り | MIRU (iru-miru.com)

関連記事:加ソラリス、中国・紫金鉱業からの出資受け入れ中止 カナダ政府の認可下りず計画とん挫 | MIRU (iru-miru.com)

 

 今回の発表でも、「カナダの鉄鋼とアルミニウム産業には、延べ13万人が従事している」とし、「カナダの労働者を中国の不公正な貿易政策から保護する」と述べた。カナダは鉱物資源国の1つであるだけに、中国との関係で米欧とは異なる軋轢を抱えている。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

関連記事

関連記事をもっと見る