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住友化学 シンガポールでのMMAの生産能力削減、愛媛ではケミカルリサイクルも

~短期集中業績改善策の一環として事業再構築を加速~

 住友化学は、911日、シンガポールの同社 100%子会社である住友化学アジアにおける、MMA モノマー(メタクリル酸メチル)および PMMA(メタクリル樹脂)の各製造設備について、系列中 2 系列を2024  9 月末目途に停止すると発表した。同拠点での MMA モノマーは約 8 割、PMMA は約 7 割の生産能力削減となる。

 

 

   PMMA は、合成樹脂の中でも抜群の透明性と耐候性、美しい光沢を持ち、自動車のテールランプ や看板、水族館の水槽、液晶ディスプレイの光学部品などに幅広く使用されている。MMA モノマ ーは、PMMA の原料や塗料原料などとして用いられている。

 

 MMA モノマーおよび PMMA の足元の市況は、大幅な低迷期に比べると回復の兆しが見える一方、同製品における、アジアを中心とした生産能力の拡大は今後も継続することが見込まれる。このような環境の中、同社グループにおいては、特に汎用品の領域において、中長期的に安定した販売量とマージンを確保していくことが困難になるものと判断。同再編実施後、同社グループは、技術的な強みを生かした PMMA の特殊品・高付加価値品分野へと注力することで、市況動向に左右さ れない安定した事業構造へ転換していくことを目指している。

 

 また住友化学は、石油化学関連事業について、既存製品のポートフォリオや生産体制の見直しを加速するとともに、環境負荷低減技術による価値創造に大きく舵(かじ)を切ることとしている。 PMMA については、22  12 月に愛媛でケミカルリサイクル実証設備を完成させ、早期の社会実装に向けた技術検証やマーケティング活動を進めている。24  5 月には、米大手ライセンサーであるルーマス・テクノロジー社との間で、同リサイクル技術についてのライセンス供与・商業化に関す る協業契約を締結するなど、MMA 関連のソリューション提供に注力していくという。

 

 

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