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週刊バッテリートピックス 「日本化学産業がリサイクル施設」「ノースボルト人員削減」など

 2024年9月23日~9月29日のバッテリー業界では、新たな工場設置計画の話題が目立った。日本化学産業が福島県に電池リサイクルの実験施設を建設する計画を発表。三井金属は全個体電池の量産に向け工場を建設するとした。一方、海外では電気自動車(EV)失速で北欧ノースボルトが苦境。中国も国有企業の事業再編に踏み切った。

 

<国内>

●福岡ドーム、屋根にペロブスカイト型太陽電池 2030年までに

 

(出所:福岡市ホームページ)

 

 福岡市は9月27日、ホームページ上で、「環境省が選定する『脱炭素先行地域』に採択された」と発表した。

 2030年度までに福岡ドーム(みずほPayPayドーム福岡)の屋根に、薄くて曲がる次世代太陽電池「ペロブスカイト型」の設置を目指す。総事業費は非公表。2030年度までに国から最大40億円の補助金が交付される。

 

プレスリリース:ip_datasutanso_senkou_240926.pdf (fukuoka.lg.jp)

 

●日本化学産業、福島県にEV電池のリサイクル実験施設

 

 

 工業薬品・成型加工品製造販売を手がける日本化学産業(本社:東京都台東区)は9月26日、「福島県いわき市のいわき四倉中核工業団地に、EV搭載の使用済み2次電池の金属リサイクルの技術実証・事業化を目指すパイロットプラントを建設する」と発表した。

 経済産業省の「重要鉱物の供給確保計画」に採択されたことを受ける。年間処理能力はブラックマス約60トン。2024年度内に着工し、2026年3月の完工予定。完工次第、稼働する。

 

プレスリリース:「先進的金属リサイクル事業」に向けて、パイロットプラントの建設を決定。 - 日本化学産業株式会社 (nihonkagakusangyo.co.jp)

 

●古河電池、25年3月期を減益に修正 バッテリー液漏れで

 古河電池は9月26日。ホームページ上で、2025年3月期の業績予想の下方修正を発表した。連結純利益が前期比32%減の17億円と、従来の増益予想(20%増の31億円)から一転、減益になるとした。

 8月16日に、セコムの非常用バッテリーの一部ロットで液漏れが生じたと発表していた。取り換えにかかる製品保証費用を2024年4〜9月期に計上する。

 

プレスリリース:pdfFile.pdf (furukawadenchi.co.jp)

 

●豊田中研、リチウムイオン二次電池の電極構造を刷新

 

 

 トヨタ系研究機関の豊田中央研究所(本社:愛知県長久手市)は9月25日、自社ホームページ上で、「リチウムイオン二次電池の電極構造を刷新した『ファイバー電池』を開発した」と発表した。

 繊維状のユニットを束ねることで、エネルギー密度と急速充放電性能を両立する。サイズや形状を柔軟に変えることも可能だ。この研究成果は、英論文誌に3月に掲載済み。

 

プレスリリース: 小型リチウムイオン電池向けの新構造を開発~同心円状の電極構造を持つ「ファイバー電池」でエネルギー密度と急速充放電を両立~ | お知らせ | 株式会社 豊田中央研究所 (tytlabs.co.jp)

 

●三井金属、全個体電池量産へ

 三井金属は9月24日、全固体電池向け硫化物系固体電解質「A-SOLiD」について、埼玉県上尾地区に「初期量産工場」を新設することを決定したと発表した。

 

関連記事三井金属、全固体電池向け固体電解質の初期量産工場新設へ | MIRU (iru-miru.com)

 

●FDK、リチウムイオン電池の出荷15億個に

 FDKは9月24日、「8月にリチウム電池の累計出荷数15億個を達成した」と発表した。2030年までに次の目標である累計出荷数20億個を目指す。

 

関連記事:FDK、リチウム電池の累計出荷数15億個を達成 | MIRU (iru-miru.com)

 

 

<海外>

●中国、車載電池など国有企業を事業再編

 

(出所:国有資産監督管理委員会ホームページ)

 

 中国の国務院(政府)国有資産監督管理委員会(国資委)は9月26日、ホームページ上で、「国有大手など26社の重複事業12を再編する」と発表した。対象事業には、車載電池やレアアース(希土類)が含まれる。

 国資委は中国政府直轄の国有企業大手を管轄する。自動車大手の中国一汽やレアアース国策企業の中国稀土集団などが再編に署名した。

 

プレスリリース:国务院国资委召开中央企业专业化整合推进会暨重点项目签约仪式-国务院国有资产监督管理委员会 (sasac.gov.cn)

 

●iPhone16、バッテリー容量が前モデルより最大9%拡大

 

(出所:アップル社ホームページ)

 

 9月20日発売の米アップルのスマートフォン(スマホ)新製品「iPhone 16」シリーズを巡り、バッテリー容量が拡大していたことが分かった。アイテム情報誌のGEtnaviなどが9月24日までにブラジルの情報機関の分析として伝えた。

 報道によれば、iPhoneで6%、iPhone proで9%程度、バッテリー容量が拡大していたという。アップルは今回のiPhone16のバッテリーを巡って、電池交換方法を公開した。

 

●北欧ノースボルト、1600人リストラへ

 スウェーデンの車載電池大手ノースボルトは9月23日、自社ホームページ上で、「全従業員の23%に相当する1600人を削減する」と発表した。

 

関連記事:電池の北欧ノースボルト、従業員の2割をリストラへ EV失速で事業全面見直し | MIRU (iru-miru.com)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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