三井住友トラスト・パナソニックファイナンス 建築物のライフサイクルCO2削減に向けた取り組みを強化
株式会社エコデモへの資本参加について
三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:浜野敬一)は、9月30日、協業パートナーとして、株式会社エンビプロ・ホールディングス(以下:エンビプロHD)の連結子会社である株式会社エコデモ(本社:静岡県富士宮市、代表取締役社長:遠藤洋仁)へ資本参加したと発表した。
資本参加の背景
エンビプロHDグループは、戦略コンセプトとして「サーキュラーエコノミー(CE)をリードする」を掲げており、サプライチェーンにおけるグリーンマテリアル※1の需要増加を事業の重要課題の1つとして捉えている。生産したグリーンマテリアルを動脈の調達・製造プロセスに繋げ、製品や素材を高価値のまま流通・循環し続けるためのサプライチェーン構築を目指している。
また、今後リユース機能や、スクラップの再資源化の効率をあげるため、2024年4月1日、金属資源循環事業を展開する株式会社エコネコル(本社:静岡県富士宮市、代表取締役社長:佐野文勝)の子会社として、解体工事・片付けを専業として手掛けるエコデモを新設している。そこから発生する金属資源をグループ会社間で連携し、サプライチェーンの一元管理によるCO₂を抑えた「グリーンスチール」を提供するための仕組みづくりを行っている。
三井住友トラスト•パナソニックファイナンスは、事業を通じた社会・環境問題の解決への貢献や循環型社会の実現を目指し、リデュース・リユース・リサイクル(3R)の取り組みに加え、100%出資子会社の日本機械リース販売株式会社(本社:東京都江戸川区、取締役社長:室伏剛雄)と共に、リース終了後に返却された産業機械や情報機器の中古売買等を実施しているほか、エンビプロHDグループと共に、建物や工場設備等の解体・処分撤去等に関わる付帯業務すべてをワンストップで提供している。
この資本参加を通じて、両社の経営資源を効果的に活用し、事業再編等に伴う施設・設備の解体・片付けから発生する「不要物」をより効率のよい静脈循環サービスとして、広範な顧客ニーズに応えていく。また、エコデモの強みである「グリーンスチールによるスクラップの再資源化」の事業モデルを社会に広め、さまざまな業界におけるサーキュラーエコノミーの推進に努めていく。
※1:温室効果ガスの発生がない、もしくは、発生量が極めて少ない方法で地上資源(廃棄物)から作られる再生原材料。
(グリーンスチールの概念図)
資本参加の概要
2024 年9月20 日開催のエコデモの株主総会において第三者割当増資を実施することが決議されており、また三井住友トラスト•パナソニックファイナンスにおいては、同月30日、第三者割当増資引受けに係る払込みを実施した。
(IR universe rr)
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