ーヨーロッパにおける太陽光発電パネルのガラス資源循環の促進へー
AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)の 100%子会社であるAGC Glass Europe社(本 社:ベルギー)は、10月21日、太陽光発電パネルのリサイクル技術を開発・保有するROSI社(本社:フランス、CEO:Yun Luo)と、太陽光発電パネルカバーガラス(以下、カバーガラス)の資源循環の促進に向けた戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
主に建築用板ガラスや自動車用ガラスを製造・販売するAGC Glass Europe社は、ガラス製造プロセスにおける GHG排出削減に向けた様々な取り組みを行っている。
ヨーロッパでは 2000 年代に導入された固定価格買取制度(FIT)などの影響により太陽光発電パネルが広く普及しており、今後も拡大していくことが予想されている。
その一方で太陽光発電パネルの耐用年数は 20~30 年とされ、ヨーロッパにおける太陽光パネルの廃棄量は大幅に増加することが推定される。今回の提携では、太陽光パネルを高純度な各原材料にリサイクルするROSI社の技術でカバーガラス由来のガラス端材を精製し、AGC Glass Europe社が これらを活用してガラス製造を行う。
両社による太陽光発電パネルからリサイクルガラスへのバリューチェーン構築より、太陽光パネルの廃棄に伴う環境負荷低減につなげるだけでなく、ガラス製造におけるバージン材料の使用量節減や、 原燃材料使用量およびCO2 排出量の削減につなげていく。
(IR universe rr)