環境省 再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業の公募結果公表
環境省は10月28日、脱炭素化を進める観点から、従来の資源循環の取組から更に踏み込んだ資源の徹底活用を図るとともに、リサイクル等のプロセスの省CO2化を図ることとしており、国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業の2次公募を行った結果、「リチウムイオン蓄電池の資源循環を目的とした、車載電池リパーパス時の安全性・性能ランク分類の実証事業」を採択した。
■ 「令和6年度国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業」の公募要領
環境省は、脱炭素化を進める観点から、従来の資源循環の取組から更に踏み込んだ資源の徹底活用を図るとともに、当該活用プロセスの省CO2化を図ることとしている。太陽光パネルや車載用バッテリー等の再エネ関連製品では今後大量廃棄が見込まれている。また、ガラス等のベース素材では、忌避物質の混入や品質確保の観点から天然資源からの素材代替が十分に進んでいない。これらに対して省CO2型の国内リサイクル体制の整備が必要。
自動化製品やIoT機器、電動化製品の需要は依然として増加しており、これに伴い、センサーや電子基板類、バッテリーといった製品・部品の廃棄量についても増加することが見込まれている。こうした製品・部品には、非鉄金属・レアメタルが含有されていることから、適切にリユース、リサイクルすることによって、天然資源の節約、資源の海外依存度の低下、省CO2化等の環境負荷低減が期待できる。この事業では、省CO2型のリサイクル技術向上と、デジタルを用いたトレーサビリティ確保によるリサイクル原料の品質向上を図り、未利用資源の活用体制構築を促進する実証を行うこととし、令和6年7月26日から同年8月30日までの間に対象事業の公募を行なった。
■ 選定結果
同事業の公募に対し、1件の応募があり、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、1件の事業を選定。
(IR universe rr)
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