三菱マテリアル、電気鉛のCFP算定および第三者検証を実施
三菱マテリアル、電気鉛のカーボンフットプリント算定および第三者検証を実施
三菱マテリアル株式会社は、自社グループの一社である細倉金属鉱業株式会社(以下「細倉金属鉱業」)で生産された電気鉛のカーボンフットプリント(Carbon Footprint of Products、以下「CFP」(*1))を算定し、その結果が国際規格に準拠していることを第三者機関によるクリティカルレビュー(*2)を実施することにより、CFPを確認したと発表。
このたびのCFP算定では、2023年度に生産された「電気鉛」1トンあたりのCradle to Gate(※原材料の調達から製品の製造・出荷までを指す)での温室効果ガス排出量をライフサイクルアセスメント(以下「LCA」)およびCFPの国際規格(*3)に則って算定。算定プロセスについて「一般社団法人日本LCA推進機構」(理事長:稲葉 敦氏)によるクリティカルレビューが行われた結果、当該ISO規格へ準拠していると判断された。
細倉金属鉱業では、自動車などの使用済み鉛バッテリーを回収・リサイクルして電気鉛を生産している。この電気鉛は、三菱マテリアルのリサイクル金属ブランド「REMINE」製品の一つとしてリサイクル材料含有率の第三者検証が実施されているが、今回の検証でライフサイクルにおける温室効果ガスの排出量についても、第三者による客観性や信頼性を確保した形となった。
この取り組みは、2025年1月に「第21回LCA日本フォーラム表彰」において当社が会長賞を受賞した「電気銅」におけるLCAの取り組みに続くものである。同社では今後も他の主要製品についてCFP算定を行い、気候変動に関する取り組みを推進していくとの事であった。
細倉金属鉱業
証書
(*1)
CFPは個別の製品を対象にしてライフサイクル各段階における温室効果ガス排出に係る算定・分析が求められるため、自らの事業活動だけではなく、サプライチェーン全体としての包括的な視点で重点的あるいは優先的に取り組むべき温室効果ガス排出削減対策を抽出することが可能な指標。
(*2)
実施したLCAが(*3)の要求事項を満たしているどうかをLCA専門家が確認するプロセス
(*3)
ISO 14040-2006 Environmental management - Life cycle assessment - Principles and framework
ISO 14044-2006 Environmental management - Life cycle assessment - Requirements and guidelines
ISO 14067-2018 Greenhouse gases - Carbon footprint of products - Requirements and guidelines for quantification
【関連情報】
2025年1月28日プレスリリース
第21回LCA日本フォーラム表彰において「会長賞」を受賞
URL:https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2025/25-0128.html
2024年6月18日プレスリリース
電気銅カーボンフットプリントの算定および第三者検証を実施
URL:https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2024/24-0618.html
同社のカーボンニュートラル実現に向けた取り組み
URL:https://mmc.disclosure.site/ja/themes/92
細倉金属鉱業株式会社WEBサイト
URL:http://www.hosokura.co.jp
リサイクル金属「REMINE」紹介WEBサイト
URL:https://www.mmc.co.jp/remine/
以上
<本件に関するお問い合わせ>
広報室:03-5252-5206
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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