2026年6月第2週の中国のニッケル銑鉄価格は方向感に乏しい。銑鉄価格が2023年9月以来2年9か月ぶりの高値圏に上昇する一方、鉱石価格は下落基調。インドネシアの鉱石採掘統制が影を落とし、市場は不透明感に身構えている。
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インドネシアのニッケル業界団体FINIによると、同国のRKEF(ロータリーキルン電気炉)製錬所の設備稼働率は2025年の84%から足元では76%へ低下した。同国政府が2026年のニッケル鉱石生産枠を前年の7割程度に抑制し、採掘企業は減産や生産停止に踏み切るケースが出始めた。このため、同国の加工業は原材料が不足し、フィリピン産のニッケル鉱石に頼るようになっている。
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上海有色網(SMM)は6月7日のレポートで、「インドネシア市場が不透明感を増す中、中国企業はインドネシア以外の調達先を模索し始めた」と述べた。アフリカのタンザニアやマダガスカル、南太平洋のニューカレドニアなどが候補地という。
■銑鉄と鉱石で明暗、精錬は中国内外で明暗
過去3ヶ月間のニッケル銑鉄価格の推移(NPI content 10-15% China)(RMB/Nickel/MTU)

中国はインドネシアから銑鉄を含むニッケル加工品を輸入する。インドネシアでの供給ひっ迫を受け、中国のニッケル銑鉄価格は6月5日に高値RMB1197/MTUを付けた。2025年末の$1095を底に上昇基調が続いてきたが、インドネシア産のひっ迫が意識されて足元で上げの勢いが増している。
過去3ヶ月間のニッケル鉱石価格の推移(1.8min CIF China)($/ton)

一方、中国のニッケル鉱石価格は5月21日に仲値$92.5/tonに下げた。$100の節目に近づいた時点で高値警戒感が高まり下落に転じた。中国の金属原材料全体に広がる売りの流れも波及し元気がない。
過去3か月間のLME($/ton)とSHFE(RMB/ton)のニッケル価格の推移

精錬価格は中国内外で動きが分かれる。ロンドン金属取引所(LME)のニッケル価格は6月5日に$1万8545/tonに上げた。ただ、中期にはもみ合い圏にある。上海先物取引所(SHFE)のニッケル価格は4月半ばの急騰後は低め安定。
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6月3-5日

SMMなどが主催する「インドネシア重要鉱物エキスポ2026」が6月3-5日、インドネシアのジャカルタで開催された。ニッケルを中心に幅広い分野の議題が扱われた。
ホームページ: Home | Indonesia Critical Minerals Conference & Expo 2026
5月27日
東邦チタニウムは5月27日、若松工場(福岡県北九州市若松区)で建設していたニッケル粉新工場(第5工場)が竣工したと発表した。
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5月15日
住友金属鉱山は5月15日、「住友商事との間で、オセアニアでの電気自動車(EV)などの電池リサイクルの事業化調査に関する覚書を締結した」と発表した。
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5月9-12日
第3回中国金属リサイクル春季会議2026(主催:中国有色金属工業協会(CNIA)の再生金属支部(CMRA))が5月9日から12日、ベトナム・ハノイ市で開催された。IRuniverseからは最高経営責任者(CEO)の棚町裕次が登壇した。
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