三菱重工エンジなどがトリニダード・トバゴでメタノール/ジメチルエーテルプラントの商業運転を開始
2021/01/19 13:32 FREE

三菱ガス化学、三菱商事、三菱重工エンジニアリングは1月19日、トリニダード・トバゴにおいて同国の国営ガス会社であるNational Gas Company of Trinidad and Tobago Limited(NGC)と、同国企業のMassy Holdings(Massy)と共同出資しているCaribbean Gas Chemical Limited(CGCL)でメタノール/ジメチルエーテルプラントの商業運転を昨年12月18日から開始したと発表した。(画像はCGCL社のプラント=三菱重工の公式ホームページから転載)
CGCLは2013年3月に設立され、トリニダード・トバゴの天然ガスを主原料としてメタノール生産量100万トン/年、ジメチルエーテル生産量2万トン/年の生産能力を持つプラントの建設を進めてきた。メタノールは多くの川下製品を持つ基礎化学品の一つで、接着剤、農薬、塗料、合成樹脂、合成繊維の原料など幅広い用途に使用され、最近では重油に代わる船舶燃料など、環境に優しいエネルギーとしての用途への注目も高まっている。
さらにメタノールは二酸化炭素(CO2)からも製造が可能で、有望な水素キャリアでもあることから将来の低炭素社会、持続可能な社会発展に貢献すると期待される。ジメチルエーテルはスプレー噴射剤など日用品用途に加えて、LPG(液化石油ガス)、自動車、発電向けディーゼル燃料の代替としても注目される。
現在のメタノール世界需要は年間約8,100万トンで、今後もGDP(国内総生産)の伸びにともない、需要が堅調に増加すると見込まれている。
(IRuniverse)
関連記事
- 2025/05/01 原油価格の動向(4/30)
- 2025/05/01 米ウクライナ、資源協定を締結 復興基金を共同設立、米財務省が発表
- 2025/04/27 最近の一般炭と原料炭の価格推移(4/25)
- 2025/04/25 米国、インドと鉱物探査や資源貿易で協力へ バンス氏訪印、貿易協定第1号になるか
- 2025/04/24 原油価格の動向(4/23)
- 2025/04/22 ダイセル インターナルカーボンプライシング(ICP)制度導⼊
- 2025/04/21 米、迅速審査に鉱山事業10件を指定 国内生産拡大へ、中国依存脱却に急ピッチ
- 2025/04/20 最近の一般炭と原料炭の価格推移(4/18)
- 2025/04/19 豪州最大の太陽熱塩プロジェクト 全ての環境認可を満たしゴーサイン BCI Minerals社
- 2025/04/18 エヌ・ピー・シー(6255) 25/8H1決算メモ ペロブスカイトPV装置大型受注でポジティブ