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ベステラ、日立パワーソリューションズと国内陸上風力発電解体特許で実施許諾締結

 ベステラ株式会社(以下、ベステラ)と、株式会社日立パワーソリューションズ(以下、日立パワーソリューショ ンズ)は、国内陸上風力発電設備の解体工事事業において、ベステラが保有する「発電用風車設備解体 に関する特許技術*1」(以下、転倒工法)の実施許諾契約を締結した。本技術は、ブレード(羽根)を撤去した風力発電設備のタワーの根元を切断し、予め盛り土した場所に転倒させるというもので、従来工法 で必要な大型クレーン関連の費用を削減できるというメリットがある。両社は、本契約により、風力発 電設備の解体工事事業における協力体制を強化するとともに、ベステラが有する設備解体技術と日立パ ワーソリューションズが有する風力発電設備の建設や保守に関するさまざまなノウハウを組み合わせることで、 風力発電設備の円滑なリプレースを推進し、カーボンニュートラルの実現に貢献していく。

 

*1 特許番号:第 6400729 号「発電用風車の倒し方法」、第 6949386 号「基礎部を活用した搭状構造物の倒し方法」 特願 2021-181491「コンクリート基礎および基部フランジを活用した搭状構造物の転倒方法」

   特願 2022-84839「アンカーリングを転倒軸とする搭状構造物の転倒方法」

 

 

図

 

 

1、背景

 風力発電は、日本政府の 2050 年カーボンニュートラルに伴うグリーン成⻑戦略で、エネルギー供給の一翼を担う⻑期安定的な主力電源として明記されたことにより、設備の導入が加速している。一方で、2000年代にいち早く再生可能エネルギー事業に取り組んだ発電事業者が所有する風力発電設備については、耐久年数目安の約 20 年が経過していることから、老朽化による保守コスト増加や発電効率低下へ の対策として、大型化や高性能化を伴う設備更新が検討されており、リプレース需要が増加することが予想される。

 

 日立パワーソリューションズは、1996 年に風力発電事業を開始して以来、465 基*2 の風力発電設備建設や、稼働率保証を含めた⻑期包括保守契約による保守サービスを通じて、風力発電設備に関するさまざまな技術や知見を蓄積してきた。今後、日立パワーソリューションズは、自社が建設・保守を行ってきた風力発電設備に限らず、他事業者が建設した国内陸上風力発電設備の解体工事にも、ベステラが保有する特許技術を活用することで、今後増加が予想される風力発電設備のリプレース事業における競争力を強化し、受注拡大をめざす。

*2 2022 年 3 月末時点。

 

 ベステラは、電力、製鉄、石油精製、石油化学などの大規模なプラント設備解体工事を主たる事業とし、全国各地で多数の工事実績を持つ。球形貯槽解体において、リンゴの皮を剥いていくように切断を行う「リンゴ皮むき工法」に代表される複数の解体特許工法や、⻑年のプラント解体で蓄積された無火気解体など、独自の解体技術・ノウハウを有しており、安全かつ適切で、効率的な解体工事を提供してきた。今回の契約により、自社が受注する風力発電設備解体工事だけでなく、日立パワーソリューションズが 実施する解体工事においても転倒工法を顧客に提供できることになり、転倒工法の普及拡大による解 体工事事業の売上拡大と、風力発電設備のリプレースへのさらなる貢献を目指す。

 

 

2、転倒工法の概要 はじめに、地盤面への衝撃を緩和、振動・騒音を抑制するために転倒方向に盛り土を設置する。次に、ブレードを撤去した風力発電設備のタワー根元部分を切断し、残った本体を盛り土の上に正確に転倒させる。この工法は、転倒方向を確実に制御できるため安全性が高く、さらに大型クレーンの回送や 組み立てなどで生じる費用を削減できるため、解体設備基数の少ない発電所のリプレースに有効になる。

 


(IRuniverse.jp)

 

 

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