伊藤忠 Emirates Global Aluminium社と脱炭素化へ向けMOU締結
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太)は、アルミニウム製錬の世界大手であり、高付加価値品の生産者であるEmirates Global Aluminium PJSC(本社:UAEアブダビ、CEO:Abdulnasser Bin Kalban、以下「EGA」)と、脱炭素化等に向けた戦略的協業に関するMOUを締結した。
伊藤忠商事は、40年以上に亘り、EGA製のアルミニウム高付加価値品、及び地金を、日本やアジア、北米、欧州の日系を中心とする顧客に向けて販売してきた。2022年には、日本の輸入アルミニウム高付加価値品におけるシェアを5割超まで拡大している。取引量の拡大、及び長年の良好な関係構築を経て、新たなビジネス領域におけるパートナーシップの強化を目的としてEGAと伊藤忠商事にてMOUを締結する運びとなった。
世界的にカーボンニュートラルの動きが加速する中で、アルミニウムを含む非鉄金属業界においても、脱炭素化への対応、及びマーケットのニーズに応じた高付加価値品の製造が喫緊の課題と位置付けられている。
同MOUの締結によって、EGAと伊藤忠商事は、UAEにおける新規事業の共同でのスタディ・開発の推進について合意をしている。具体的には、超高純度アルミ事業、EGAが生産過程で使用する資機材に含まれる銅芯の回収・リサイクル事業、アルミ製錬工程に不可欠な資機材の自動交換装置導入における協業、マーケットインの展開として顧客ニーズに応じた合金開発を推進していく。また、EGAが既に発表しているUAEで最大となるアルミニウムリサイクル工場、及び太陽光由来の電力を利用した金属シリコン工場の設立について、共同で検討していく。
伊藤忠商事は中期経営計画「Brand-new Deal 2023」の基本方針の柱として「『SDGs』への貢献・取組強化」及び「『マーケットイン』による事業変革」を掲げており、同MOUの締結を通じて、EGAと脱炭素やリサイクル事業、再生可能エネルギーの活用等を世界に先駆けて推進するとともに、マーケットのニーズに応じた高付加価値品の製造を加速していく。
出典;伊藤忠
(IR universe rr)
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