カーボンブラック協会 2023年カーボンブラック需要見通し公表
2023年1月の内閣府2023 年度経済見通しによると、 世界経済の減速は見込まれるものの、政府の「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」の効果発現が本格化し、人への投資や成長分野への投資が促進されることから実質 1.5%程度、 名目で 2.1%程度の民需主導の成長が見込まれている。
一方、2023 年の世界経済成長率見通しは、世界銀行が1月に 1.7%と昨年6月の前回予測 3.0%から 1.3 ポイント下方修正された。 インフレの進行、 金利上昇、 ロシアのウクライナ侵攻の長期化に加え長引くコロナ感染症の動向にも予断を許さない厳しい状況が続いている。
このような経済展望の中、 カーボンブラック需要における主要需要先である自動車タイヤ需要について(一社)日本自動車タイヤ協会が、 またゴム産業全体の新ゴム消費量について (一社)日本ゴム工業会が夫々2023年の需要見通しを公表した。
これによると、 自動車生産台数は前年比 6.7%増、 タイヤ国内需要は同 2.5%増と予想されている。一方、新ゴム消費量は自動車タイヤ・チューブで前年比 3.1%増、 一般ゴムで 6.8%増、 ゴム産業全体では3.8%増と予想している。
同協会では、これら (一社)日本自動車タイヤ協会と (一社)日本ゴム工業会の需要見通しをベースに、カーボンブラック輸出入の状況等を織り込んで、 2023 年のカーボンブラック需要の見通しを行った。その結果、 カーボンブラック総需要は前年比 3.4%増の727,250トンと見込んだ。
なお、「需要見通しの指標」については添付資料の【表1】、 「カーボンブラック需要見通し」については同【表2】、 「輸入見通し」については同【表3】を各々参照のこと。
(出典:カーボンブラック協会)
(IR universe rr)
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