2023年1月アルミ再生塊輸入統計分析 インドからの輸入が過去最高に
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為替相場推移 TTS 3か月
(概況)
数量・金額ともに前月から横ばい。インド塊数量は過去最高に。
(詳細分析)
数量的には、1月単月で総量87,352トン、前月比102%、前年同月比89%となった。中国塊は、昨年7月以来1万トン割れの9,380トン、前月比75%、前年同月比253%。ロシア塊は3カ月ぶり増加、7,375トン、前月比144%、前年同月比40%。UAE塊で21,285トン、前月比95%、前年同月比84%であった。相変わらずロシア塊の大幅前年割れが続く。Tier2グループではインド塊が過去最高の9,061トンを計上している(表―1、グラフ―1、2)。
数量構成比では、前月→当月で、中国が15%→11%、ロシアが6%→8%、UAEが減少26%→24%、その他19%→17%、ナイジェリアが6%→8%、マレーシア9%→7%、インド6%→10%といったところが主な動き(グラフ―3)。
金額的には、1月単月で281億07百円、前月比99%、前年同月比85%(表―2、グラフ―4)。
CIF動向は前月→当月で、中国塊反発キロ309円→312円、ロシア塊は3カ月続落の333円→320円、UAE塊8か月続落362円→345円で、全体平均では334円→322円で3カ月続落。円高を考えるとドル建てでは横ばいの範囲と見える。他方LMEアルミは続伸、現物2,489ドル、中国ADC12は反落、ロシアAK5M2相場は3カ月ぶり反落した。(グラフ―5、6、7)。
(今後の注目点)
前回予想では、1月はドルベースでLME、中国ADC12、ロシアAK5M2軒並み反落、円高定着、合金需要不振で単価的には300円そこそこまで軟化しそうだ、としたがそこまでの低落ではなかった。2月は中国春節明けで数量は横ばい以上になる。単価は円安傾向で300円台央に回復するだろう。
主要税関別数量・CIF実績 ( )内は前月実績
横浜 21,675 トン ¥331 ( 21233 トン 348.9103283 )
神戸 6,295 トン ¥296 ( 6,839 トン ¥311 )
清水 6,295 トン ¥296 ( 3,427 トン ¥326 )
大阪 3,153 トン ¥360 ( 2,785 トン ¥368 )
苫小牧 1,494 トン ¥332 ( 2,069 トン ¥323 )
名古屋 40,237 トン ¥312 ( 38,574 トン ¥322 )
主要国別税関別数量・CIF実績 ( )内は前月実績
中国 横浜 2,263 トン ¥311 ( 3,115 トン ¥309 )
神戸 999 トン ¥313 ( 2,380 トン ¥310 )
名古屋 5,435 トン ¥313 ( 4,997 トン ¥308 )
ロシア 横浜 589 トン ¥302 ( 742 トン ¥340 )
大阪 352 トン ¥341 ( 286 トン ¥345 )
名古屋 4,289 トン ¥309 ( 2,280 トン ¥308 )
UAE 横浜 5,632 トン ¥351 ( 8,037 トン ¥374 )
神戸 492 トン ¥305 ( 721 トン ¥306 )
大阪 721 トン ¥357 ( 1,069 トン ¥361 )
博多 1,525 トン ¥353 ( 1,960 トン ¥361 )
伏木 2,607 トン ¥351 ( 1,608 トン ¥366 )
名古屋 8,307 トン ¥340 ( 5,929 トン ¥354 )
(IRUNIVERSE S. Aoyama)
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