北米トヨタ、Cirba Solutionsと提携 バッテリーリサイクルネットワーク拡大へ
北米トヨタ自動車は、バッテリー・リサイクル資材・管理会社のCirba Solutionsと提携し、バッテリー・リサイクル・ネットワークを拡大すると見られている。
トヨタ自動車は2023年12月7日木曜日、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、バッテリー式電気自動車のバッテリー回収に取り組むと発表。
トヨタとCirba Solutionsの協力は、アメリカ中西部および東海岸地域からの使用済みリチウムイオン電気自動車用バッテリーの収集、輸送、解体、処理に重点を置いている。
回収されたバッテリーの処理はCirba Solutionsのオハイオ州ランカスターの施設で行われる。
この工場は、スクラップや使用済みバッテリーから重要鉱物を最大95%の回収率で抽出する先進技術を使用し、バッテリーグレードの金属をサプライチェーンに供給する。
「Cirba Solutionsの大規模で確立された輸送とリサイクルのネットワークにより、トヨタは全国規模でバッテリーの回収とリサイクルを行い、コストと二酸化炭素排出量の両方を削減することができます」と、北米トヨタ自動車事業開発担当グループ副社長のクリストファー・ヤン氏は声明で述べた。
トヨタは現在、ハイブリッド電気自動車に搭載されているニッケル水素電池を中心に、年間約25,000個の使用済み自動車用バッテリーをディーラーネットワークから回収している。
トヨタ自動車は、今後販売するバッテリー式電気自動車の増加に伴い、バッテリー、特に使用済みリチウムイオンバッテリーの数が増加すると見込んでいる。
Cirba Solutionsとの契約により、トヨタは、2022年のデータに基づき、回収・リサイクルのための平均走行距離を1,251マイルから582マイルに減らし、中西部と東海岸地域に集中することで、全体的な輸送・物流コストを少なくとも70%削減できると見込んでいる。
【関連記事】
丸紅 EV用リチウムイオン廃電池のリサイクル事業へ参画(丸紅株式会社がCirba Solutions, LLCの株を取得)
https://www.iru-miru.com/article_detail.php?id=57806
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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