ELV引き取り台数は4か月連続で増加中 JARC
一般社団法人 日本自動車リサイクル機構(JAERA)がニュースレターにて2023年11月の新車販売・使用済自動車発生台数を発表。
合わせて2023年度駆動用HVバッテリー共同出荷事業における11月出荷状況と今期累計個数も公開された。
2023年度駆動用HVバッテリーについては、2023年11月は110個の回収となり、今期累計で1,072個となった。
11月時点である為まだ期間はあるものの、2022年度は1,616個、2021年度は1,720個となっており、両年度に比べると今年度はやや伸び悩んでいる状況となっている。
JAERA会員の企業に限定した上でのカウントであるため全数という訳では無いが、それでも減少傾向となっているのは懸念すべき材料だろう。
一般社団法人 日本自動車販売協力連合会のデータによれば、2023年11月度での新車販売台数は411,089台(前年同月比109.0%)と昨年に比べかなりの伸びとなっている。
累計販売台数においては2023年11月までで4,416,247台、前年同期比114.5%と非常に調子が良い傾向だ。
2022年が4,201,320台、2021年は4,448,340台となっており、それぞれが年間における台数である為今期の売れ行きは相当に良いと見て良い。
2023年の販売台数は同年4月から2021年と同じか上回るペースで推移し、8月以降は伸びの良かった2022年を上回るペースで車両販売が展開している状況だ。
一方で注目するべき材料として、公益財団法人 自動車リサイクル促進センター(JARC)調べの使用済自動車引取(電子マニフェスト)側の件数が挙げられる。
引取件数が223,394件(前年同月比102.0%)、フロン回収工程が198,229件(前年同月比102.6%)、解体工程が229,501件(前年同月比101.4%となっている。廃車の引き取り台数じたいは4か月連続で増加しているが、2021年に比べると、まだ少なめで推移している。
今後廃車の発生件数がどこまで伸びるのか、その動向に注目が集まっている。
(IRuniverse Ryuji Ichimura)
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