新着情報

2025/02/12   貿易統計(24年1...
2025/02/12   タイヤ:24年12...
2025/02/12   古河電工:25/3...
2025/02/12   UACJ:25/3...
2025/02/12   UACJ:25/3...
2025/02/12   欧州からの風:20...
2025/02/12   Fe scrap ...
2025/02/12   台湾のSilite...
2025/02/12   東京製綱:25/3...
2025/02/12   ステンレス鋼材国内...
2025/02/12   未利用のまま消えて...
2025/02/12   東海カーボン:24...
2025/02/12   中国CATL、香港...
2025/02/12   日本製鋼所:25/...
2025/02/12   貴金属PGM市場近...
2025/02/12   政府、米国に鉄鋼・...
2025/02/12   新日本電工:24/...
2025/02/12   衰退する亜鉛・鉄資...
2025/02/12   出光興産、社長に酒...
2025/02/12   ゲルマニウム輸入R...

アミタグループ、インドネシアで100%再資源化事業を本格展開

~東南アジア最大級の複合企業サリムグループおよびインドネシア大手セメント会社インドセメントの子会社と合弁会社の設立を基本合意~

 アミタグループが813日に発表したところによると、海外事業統括会社であるAMITA CIRCULAR DESIGN SDN. BHD.(以下、ACD)は、202489日、インドネシアに拠点を置き、食品・小売り・自動車・不動産・インフラなど多岐にわたる事業を手掛ける東南アジア最大級の複合企業サリムグループ傘下で再生可能エネルギー事業や上水道事業などを行うタマリス・モヤグループのPT Tamaris Prima Energi(以下、TPE)と、脱炭素・循環型の新事業創出に取り組む合弁会社「PT Amita Tamaris Lestari(以下、JV1)」の設立に向けて基本条件に合意をはたした。JV1は、同年8月下旬を目途に設立を目指す。

 

 また同年9月下旬を目途に、JV1は、インドネシア大手セメント会社PT Indocement Tunggal Prakarsa Tbk.(以下、インドセメント)の子会社PT Sari Bhakti Sejati(以下、SBS)と、現地で100%再資源化事業を行う合弁会社「PT Amita Prakarsa Hijau(以下、JV2)」を設立することで基本条件に合意した。JV2は、2027年中にインドネシア国内での循環資源製造所(以下、製造所)の開所および事業の本格始動を目指し、現地での許認可取得や製造所建設等を進めていく計画。並行して、サリムグループが有する広範なネットワークを活かした事業活動を企画、推進し、東南アジアにおける資源循環の加速を目指する。

 

1. 設立合意に至った経緯

 ACD2017年にマレーシアで、セメント産業向けの代替原料・燃料を製造・供給する100%再資源化事業を開始した。現地製造所での発生品(廃棄物)の取扱量が年々拡大し、事業としても安定化する中で、次なる海外市場としてインドネシアを検討していた。

 同国は現在、世界第8位のCO2排出国であり、2060年のカーボンニュートラル実現に向けて、2030年までに32%の温室効果ガスを削減することを目標に掲げている。また、継続的な人口増加や経済発展が見込まれる同国では、今後もインフラ整備に不可欠なセメント需要も拡大する見込みであり、カーボンニュートラル目標の達成に向けては、CO2排出量が2番目に多い産業であるセメント製造業の脱炭素化が大きな課題となっている(2020年のセメント消費量:世界第5位、2021年の生産量:世界第6位)。

 こういった状況を踏まえ、2023年には同国で環境配慮型のビジネスに取り組むインドセメントと基本合意書を締結し、100%再資源化事業の市場調査や実現可能性調査を共同で実施してきた。そして、調査・検討の結果、アミタグループが提供する100%再資源化事業は、同国における廃棄物処理やセメント製造に係るCO2排出量の削減に寄与するものとして市場ニーズがあると判断し、事業展開を決断するに至った。

 事業化にあたりインドセメントと資本関係にあるサリムグループと協議を行い、セメント産業向けの100%再資源化事業のみならず、アミタグループの技術・ノウハウとサリムグループのネットワークのシナジーに基づく、より包括的なサーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル、ネイチャーポジティブ分野における新事業開発を行うJV1を設立することで基本条件に合意した。

 

2. 設立後の予定

 JV1JV2共同で産業廃棄物・一般廃棄物・バイオマス資源由来のセメント産業向け代替原料・燃料を生産・供給する100%再資源化事業の開始準備を進める。具体的には、2027年中のインドネシアでの製造所稼働を目指し、サリムグループや日系企業のネットワークを軸に、廃棄物排出企業への営業活動を行いながら、事業開始に必要な許認可手続きや工場建設を進める。

 

<インドネシアでの100%再資源化事業のスキーム>

 

 新事業創出を担うJV1からJV280%出資する。

 

 JV2は産業廃棄物・一般廃棄物・バイオマス資源由来の代替原料および燃料を生産・供給する事業から得られる収益の一部をJV1へ配当する。

 

3. 会社概要

合弁相手先企業の概要

JV1PT Tamaris Prima Energi

TPEは、タマリス・モヤグループにおいて、持株活動を行う。

JV2PT Sari Bhakti Sejati

SBSは、インドセメントの100%子会社で、持株活動を行う。

  • サリムグループ:東南アジア最大級の複合企業。セメント、自動車、社会インフラ、資源、農業、食品、小売り、金融と幅広い事業活動を展開。タマリス・モヤグループやインドセメントへの出資も行う。
  • タマリス・モヤグループ:サリムグループであり、インドネシアにて再生可能エネルギー事業、上水道事業、ソーラー発電事業などを中心とする投資開発を展開している。
  • インドセメント:
    セメントブランド「Semen Tiga Roda」を生産する、インドネシア大手セメント製造会社の一つ。世界大手建材・ソリューションメーカーであるドイツのハイデルベルグマテリアルズグループ傘下。インドネシアでの100%再資源化事業においては、製造した代替原料・燃料を利用する。

 

 

IR universe rr

 

 

関連記事

関連記事をもっと見る