浜田 太陽光パネルガラスをアップリサイクル~バーカウンター板へ
株式会社浜田(本社:大阪府高槻市真上町2丁目2番30号 代表取締役 濵田 篤介)は、8月26日、コクヨ株式会社(代表執行役社長:黒田 英邦)が設計施工した大手町にある企業のオフィスに設置する什器に左官材として、使用済み太陽光パネルリサイクル時に発生したガラスを提供したと発表した。
浜田は太陽光パネルのリサイクル<産業廃棄物処理>事業の一環としてサーキュラーエコノミーに貢献する企業へ寄与するとともに、太陽光パネルのリサイクルルートの更なる確立を目指す。
1.左官材の一部材料提供と取り組み背景
コクヨは、顧客から太陽光パネルのリサイクル素材を用いた事務什器の設計施工を求められていたといい、そこへ浜田が行う太陽光パネルリサイクル処理後に発生するPVガラスを一部左官材料として以下写真の通り、オフィスに設置するバーカウンターの天板部分に使用する左官材料として提供を行った。
2.太陽光パネルリサイクルと処理後PVガラスの活用の可能性
2012年に導入された固定価格買取制度時に設置された太陽光パネルが、2030年代前半には大量に発生するため、太陽光パネルのリサイクルに注目が集まっている。太陽光パネルリサイクルにおける一番の課題は、重量比の約7割を占めるガラスのリサイクルと言われる。
結晶系太陽光パネルは、ガラスと発電シート部分が封止材により、圧着されている構造のため、容易に分離ができず、リサイクルがしにくい構造になっている。しかし、専門のリサイクル装置を使用することで、ガラスと発電シート部分を分離することが可能になる。一般的に、処理した後に発生するPVガラスは、ガラスカレットやガラス製品、発泡ガラス、路盤材、コンクリートブロック等に利用されている。
しかし、各活用先での取引価格や受入できる物量には制限がある。割れたPVガラスを複数の選別工程を経ることで、ガラスの純度を高め、今回の左官材への使用という新たなPVガラスの活用が可能になった。品質についても問題なく、使用が可能。
将来的な太陽光パネルの大量廃棄に備えて、PVガラスの出口先は極めて重要で、PVガラスの活用用途先の拡大が今後さらに重要になる。浜田は引き続き、全国的な太陽光パネルのリサイクルを推進するとともに、ガラスの更なる活用用途を研究・開発していく。
(IR universe rr)
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