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ミライ化成 一気通貫で再生炭素繊維を研究開発する「青森Lab」開所式を実施

~世界初導入となるレーザ加工機のデモンストレーションを公開~
 三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)のグループ会社であり、主に化学工業薬品および食品原料の販売を行う株式会社ミライ化成(本社:長野県千曲市、代表取締役社長:中川 景介、以下 ミライ化成)は、5月30日、再生炭素繊維事業を拡大するための研究開発施設「青森Lab」を青森県上北郡六戸町に設立し、2025年5月27日に開所式を執り行ったと発表した。当日は、行政や大学機関、研究開発機関、先端材料に関わる分野の企業の皆様など約120名が参集した。
          
 ■ミライ化成の独自技術と「青森Lab」について
 炭素繊維は、軽量でありながら高い強度を誇り、さらに腐食に強いという優れた利点がある。その高い信頼性と性能から、炭素繊維と樹脂(プラスチック)を混合した炭素繊維複合材(以下 CFRP)は、航空機や自動車、半導体製造装置といった産業機器だけでなく、スポーツ用品などの幅広い分野で活用されている先端材料だ。

 


ミライ化成「青森Lab」外観

 

 ミライ化成は、CFRPの製造工程で生じる端材や廃材などから独自の技術で炭素繊維を回収・再生する再生炭素繊維事業を展開している。一般的に、新品の炭素繊維の製造には多量の熱エネルギーを要するため多くの二酸化炭素を排出するが、ミライ化成の技術は溶媒法を基礎としているため、少ないエネルギーで炭素繊維を回収することが可能であり、二酸化炭素排出量の大幅な抑制が期待できる。



青森Lab概要(不織布については試作のみを担当し、量産は協力企業が実施。成形加工の量産化は未定)


「青森Lab」では、こうしたミライ化成の独自技術を活用し、端材・廃材を用いた素材開発に留まらず、成形加工に至るまで一気通貫した技術の確立を目指す。これにより、回収した繊維をより製品に近い形状まで試作することで、CFRPの高機能化と環境負荷の低減を両立させる新たな価値創造を推進していく。

 

■革新的なレーザ加工機を世界初導入 ~CFRPを切断するデモンストレーション実施~

 


レーザ加工機のデモンストレーションの様子

 

「青森Lab」では、三菱電機株式会社製のCFRP加工専用のレーザ加工機※を世界で初めて導入。CFRPの成形加工には、機械加工・ウォータージェット加工・プレス加工などの方法があるが、加工速度や廃液処理など数々の課題があるため、以前からレーザ加工の可能性が模索されていた。しかし、CFRPは炭素繊維と樹脂で構成されており、それぞれの熱伝導率や融点が大きく異なることから単純なレーザビームの照射では加工が困難。

 

 今回「青森Lab」に導入したレーザ加工機は、高エネルギー・高出力パルス発振により、融点の高い炭素繊維を確実に切断しつつ、融点の低い樹脂の溶融を最小限に抑えることが可能。これにより、高速かつ高精度な加工が実現し、作業時間の短縮や工程の簡略化を通じて業務を効率よく進められるようになる。開所式では、同機の開発者による詳しい説明が行われ、インソール板を切断するデモンストレーションを実施した。切断後の素材サンプルは実際に手に取ることができ、最新技術が披露された。

 


レーザ加工機で加工したインソール板

 


(IR universe rr)

 

 

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