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10月の銅の概況及び11月の見通し  橋本アルミ(株) 橋本健一郎

2018.11.05 15:43

予想レンジ

 LMEセツル     5900-6400ドル    

 建    値     700-770円           

 為    替     111~114円 (1か月間TTM) 

 

 

■国際概況

 前半は、マークイット発表の9月の中国製造業PMI指数が50.0と前月の50.6から大幅悪化2017年5月以来の水準になったこと、中国人民銀行が7日、市中銀行の預金準備率(RRR)を10月15日から1%引き下げると発表。しかし国慶節明けの中国株式市場は大幅な下落となったことなどのマイナス材料もあったが、米国とカナダが北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で妥結し、米国を中心とした貿易摩擦を巡る不透明感がやや晴れた事、3日 NYダウの史上最高値更新したことなどを好感しUP。

 10月15日時点で6325ドル(セツル)と月初価格より153ドルUPの前半締めとなった。

 

 後半は、Q3の米GDP速報値は年率換算で前期比3.5%増と事前予想の3.3%増を上回り個人消費が4年ぶりの大幅な伸びとなったこと、トランプ米大統領が29日夜の米メディアのインタビューで、中国と「素晴らしい取引をする」と述べたと伝わったなどの好材料もあったが、首脳会談で 交渉が決裂した場合12月初旬までに 総額2570億ドルの中国製品に 20%との関税を掛けるとの報道や米中貿易紛争が中国経済に悪影響をおよぼしていて、期待を下回る最新のPPI予測に現れてきたことなどを嫌気しDOWN

 11月3日 現在、後半スタート価格から-41ドルDOWNの6255ドル。

 建値72万円のスタート。

 

 

■前月の経済指標

 ◆月間のドル/円レート (TTS)

 114.92 → 113.51(円)

 グラフ

                                                                      出展  MIRU

 

 

 ◆自動車生産台数                                      

 日本自動車工業会によると8月の自動車生産台数は前年比-0.3%の69万3977台であった。

表

 

 

 ◆自動車販売台数

 日本自動車販売協会連合会によると10月の自動車販売台数(軽除く)は前年比+13%の26万1554台

表

 

 

自動車生産台数

グラフ

                           出典 日本自動車工業会

 

 

自動車販売台数推移

グラフ

                   出典 日本自動車販売協会連合会

 

 

新設住宅着工件数推移

平成30年9月の住宅着工戸数は81,903戸で、前年同月比で1.5%減となった。また、季節調整済年率換算値では94.3万戸(前月比1.6%減)となった。

表

 

 

グラフ

                            出典 国土交通省統計

 

 

◆貿易関連指標

 輸出

 財務省貿易統計によると輸出は前年比で電気銅が+1.9%の4万9895t、スクラップが-20%の2万3709t。

表

 

 

輸出推移

グラフ

 

 

 輸入

 輸入は 電気銅が前年比-84.2%の372t、スクラップ -5.7%の9484t

表

 

 

輸入推移

グラフ

                              出典 財務省 貿易統計

 

 

■前月の国内指標   

 日本伸銅協会発表の伸銅品生産推移(速報)によれば前年比-1.1%の6万7066t

グラフ

                               出典 日本伸銅協会

 

 

 日本電線工業会発表の出荷速報(推定)

 銅電線出荷量は、前年比-5.5%の5万6900tであった。

グラフ

                                出典 日本電線工業会

 

 

■国内概況まとめ

【自動車】

 8月の自動車生産台数は前年比-0.3%の69万3977台であった。

 輸出は39万2020台で前年同月比-7.5%。

 

【販売】

 10月の国内自動車販売台数(軽は除く)は26万1554台 で前年比+13%。

 3カ月ぶりプラス

 内  乗用車  +13.3%          

    貨物   +11.2%     

    バス   -0.3%

 

【住宅】

 ・ 平成30年9月の住宅着工戸数は81,903戸で、前年同月比で1.5%減となった。また、季節調整済年率換算値では94.3万戸(前月比1.6%減)となった。

 ・ 住宅着工の動向については、前年同月比で先月の増加から再びの減少となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家、貸家は減、分譲住宅は増となった。

 ・ 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。                    

 

【伸銅品生産】

 伸銅品生産 前年比-1.1%の6万7066t 4か月連続減少。

  内需 5万5959t -0.2%  4カ月連続マイナス

  輸出 1万1107t  -4.4%  4カ月連続マイナス

  銅条 2万2450t -0.2%  4カ月連続マイナス

  黄銅棒1万4689t -4.6%   2カ月振りマイナス

 

【電線】

 前年比-5.5%の5万6900t

 うち 国内 -3.9% 輸出が -36.8%       

    通信 -1.6%、電力 -4.4% 電気機械 -7.8% 自動車 -6.1%

    建設電販-1.7% その他内需-2.4%

 

【輸出】   

 電気銅輸出が+1.9%の4万9895t。

 銅スクラップは-20%の2万3709t。

 

【輸入】

 電気銅が-84.2%の372t。

 スクラップは-5.7%の9484t。

 

【見通し】

 ・自動車は生産が-0.3%。国内販売台数が前年比+13%

  生産は3カ月連続マイナス。

  販売が大幅に拡大しておりこれが続くかどうか今後に注目。

 ・ 住宅着工の動向については、前年同月比で-1.5%と1か月ぶりマイナス。

  今後マイナス傾向が続くのか今後の動向に注目

 ・伸銅品 4カ月連続減少 前年比-1.1%。

  需要の多い銅条4カ月連続マイナス、黄銅棒は2カ月振りマイナス、輸出4ヵ月連続マイナス。

  微減ではあるが今後マイナスが続くか注目。

 ・電線 前年比-5.5%の5万6900t

  輸出が―36.8%。

  需要の多い 自動車、建設電販がそれぞれ -6.1、-1.7%

  建設電販が6カ月ぶりマイナスに!

 ・銅輸出は 地金は円安から増加 スクラップは内需用途や中国環境規制から減少

 ・銅輸入は LME価格の上昇や円安を受けての割高感から減少。

 

【スクラップ景況予想】

 流通在庫は月初の建値75万から一時78万まで上昇したが再び72万まで下落、現在76万まで回復した。そのため多少でてくるが問屋の塩漬け在庫は建値80万時のものと言われておりでてこないのでは?。

 需要面に関しては足元の生産状況が横ばいから悪化減少。

 購入意欲は高くはないが慢性的な原料不足で品費の良いスクラップは需要があるが、高値で購入したものは問屋の出し渋りが考えられ建値が更に上昇しなければ需給は引き締まるのではないか

                                              

【LME・為替予想】

 今月は米中間選挙と米中貿易戦争の動向に左右される

 米中間選挙に関しては各種世論調査など結果からすれば上院は共和党が過半数を維持する公算。下院では民主党が多数派を奪還する勢いとのことで捻れ国会になる可能性が高い

 米中貿易選考の動向に関してはトランプ米大統領が中国との貿易合意の草案作成を要請したとの報道があり、米中貿易摩擦の解決に対して何らかの妥協策がでてくるのではないか?

 これらを踏まえた10月の銅価格は、米中間選挙でトランプ共和党が勝利し、米中貿易戦争で何らかの前進がみられた場合6400ドル付近 

 両条件が揃わなかった場合現状からもう一段安の5900ドル付近まで下落するとの予想。

 ドル円値は111円~114円(TTM)台を予測。

 銅建値に関しては700-770円程度と予測している。    

 

 

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