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1月のアルミ概況および2月の見通し  橋本アルミ(株) 橋本健一郎

予測レンジ
 LME   現物後場買い2900-3100ドル                    ↑
       スクラップ 0~ +10円 円前月最終価格より)   ↑
       為替    110-115円 (一か月間TTM)  変らず

 

 

■国際概況

 前半は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けたドル高観測やオミクロン株の新規感染が拡大し、米国の1日あたりの感染者数が100万人を突破したなどのマイナス材料もあったが、エネルギーコスト高による供給懸念、電力不足に陥る可能性や生産コストの上昇に対する警戒感が強まりを好感しUP

 1月15日時点で2977.5ドル(セツル)と月初価格から177.5ドルUPの前半締めとなった。

 

 後半は25~26日にかけて開催される公開市場委員会(FOMC)を控え、早期金融引き締め懸念が高まったことなどのマイナス材料あったがロシア・ウクライナ間の緊張の高まるなか、対ロシア経済制裁による供給不安やLME在庫大幅減少などを好感しUP

 1月末日 現在、後半スタート価格から101ドルUPの3110ドル   

 

 

■前月の経済指標   

◆月間のドル/円レート (TTS)

 116.02 → 116.44(円)

 

グラフ

出典 MIRU

 

 

【国内指標】     

◆自動車生産台数

 生産動態統計によると12月の自動車生産台数は前年比-6.8%の66万9521台

 輸出は+0.5% 

 

表

 

 

◆自動車販売台数

 日本自動車販売協会連合会によると1月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-12.5%の20万7123台

 

表

 

 

自動車生産台数

グラフ

出典 生産動態統計

 

 

自動車販売台数推移

表

出典 日本自動車販売協会連合会

 

 

【住宅着工戸数】

 12月の新設住宅着工は,持家は減少したが,貸家及び分譲住宅が増加したため,全体で前年同月比4.2%の増加となった。また,季節調整済年率換算値では前月比1.5%の減少となった。

 

○新設住宅着工戸数は 68,393 戸。

 ・前年同月比 4.2%増, 10か月連続の増加。

○新設住宅着工床面積は 5,702千㎡。

 ・前年同月比 5.9%増, 9か月連続の増加。

○季節調整済年率換算値では 838千戸。

 ・前月比 1.5%減, 2か月連続の減少。

 

 

表

 

 

グラフ

出典 国土交通省統計

 

 

◆貿易指標

 輸出

 財務省貿易統計によれば輸出はアルミ新地金が前年比-12.1%の135t、2次合金が+19.1%の1999t、スクラップが+26.6%の2万2347tアルミ缶が-44.5% 5358t。

 

グラフ

 

 

輸出推移

グラフ

出典 財務省貿易統計

 

 

 輸入は新地金が前年比+3.5%の10万6375t、二次合金が+5.7%の10万762t、スクラップが+44,1%の617t、合金スクラップは+21.8%の8257t。

 

表

 

 

輸入推移

グラフ

出典 財務省 貿易統計

 

 

【アルミ圧延・押出品生産数】

 日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年-6.3% 15万3538t 2カ月連続プラス

 

グラフ

出典 日本アルミニウム協会

 

 

【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】

 前年比 -6.5% 6万1981t  3カ月連続マイナス

 出荷は -8%  6万2605t   3か月連続マイナス   

 

グラフ

出典 日本アルミニウム合金協会

 

 

■国内概況まとめ

【自動車生産】

 生産動態統計によると12月の自動車生産台数は前年比-6.8%の66万9521台

 輸出は+0.5%                                                             

 

 

【自動車販売】         

 日本自動車販売協会連合会によると1月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-12.5%の20万7123台

内  乗用車  -12.7%          

   貨物   -11.3%     

   バス   +10.6%     

 

 

【住宅着工戸数】

 12月の新設住宅着工は,持家は減少したが,貸家及び分譲住宅が増加したため,全体で前年同月比4.2%の増加となった。また,季節調整済年率換算値では前月比1.5%の減少となった。

 

 ○新設住宅着工戸数は 68,393 戸。

 ・前年同月比 4.2%増, 10か月連続の増加。

 ○新設住宅着工床面積は 5,702千㎡。

 ・前年同月比 5.9%増, 9か月連続の増加。

 ○季節調整済年率換算値では 838千戸。

 ・前月比 1.5%減, 2か月連続の減少。

 

 

【アルミ圧延・押出品生産数】                 

 日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 -6.3% 15万3538t 2カ月連続プラス

  板  類 9万2569t  +9.1%    2か月連続プラス

  押出類  6万969t    +2.4%    2か月連続プラス

                                                                           

                                                        

【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】

 前年比 -6.5% 6万1981t  3カ月連続マイナス

 出荷は -8%  6万2605t   3か月連続マイナス   

 

 

【輸出】

 アルミ新地金が前年比 -12.1%の135t、

 2次合金が+19.1%の1999t、

 スクラップが+26.6%の2万2347t

 アルミ缶が-44.5% 5358t。

 

 

【輸入】

 アルミ新地金が前年比+3.5%の10万6375t

 二次合金が+5.7%の10万762t

 スクラップが+44.1%の617t

 合金スクラップが+21.8%の8257t

 

 

【見通し】

【自動車】

 12月の自動車生産が-6.8%。1月国内販売台数が前年比-12.5%

 3カ月連続生産、販売共に減少! 半導体以外の中国からの部品供給の遅れからとの事

 ただ12月の生産台数の減少幅が大幅減少しており今後の回復に期待        

 

 

【アルミ圧延・押出品生産数】

 日本アルミニウム協会発表の圧延品の生産出荷動向によれば板類・押出生産合計は前年比 +6.3% 15万3538t 2カ月連続プラス

 今後プラスが続くかの動向に注視

 

 

【アルミニウム2次合金 同合金地金等生産実績】

 前年比 -6.5% 6万1981t  3カ月連続マイナス

 出荷は -8%  6万2605t   3か月連続マイナス

 今月も半導体 中国からの部品供給の遅れによる自動車生産販売の減少に伴う減少と分析

 いつプラスに戻るか注視

 

  ・アルミ輸出は自動車生産の減少を受けて2次合金 スクラップが増加

  ・アルミ輸入は輸入塊の高騰による代替需要の国内玉の不足から大幅増

 

 

【スクラップ景況予想】

 流通(一次問屋)在庫はLME価格が2800-3100ドルと高騰したが自動車生産、住宅着工数の減少から売りにくく さりとて入荷も少なそう。

 需要面に関しては北京オリンピック終了後の中国挽回生産からメーカー需要も回復するのではないか。

 

 

【LME・為替予想】

今月は

 ①  ロシア ウクライナ情勢

 ②  米中の金融政策の動向

 

①  に関しては

 一触即発とも思われる報道も一部ではあるが正面切っての戦争でロシアが勝つ可能性はなく さりとて引き下がるわけにもいかず 当面はお互いの 引かない演出!?が続くのでは?

 

②  に関しては

 中国に関しては 北京オリンピック終了後 経済再生のための生産再開金融緩和が行われるのでは

 米国に関しては FOMCで3月に金融引き締めを行うことを示唆していること。

 インフレが米市民の生活に影響し出してることから 引き締めは行われるのでは

 

 

 これらを踏まえた2月のアルミ価格は 2900―3100ドル(セツル)との予想。

 ドル円値は110円~115円(TTM)台を予測。

 スクラップ購買価格に関しては据え置きから 0~ +10円程度と予測している。                                                  

 

 

 

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