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週刊バッテリートピックス 「トヨタ北米、LG系から電池供給へ」など

 2023年10月2日-8日のバッテリー業界では、トヨタ自動車北米子会社と韓国のLGエナジーソリューションリチウムイオン電池の供給契約締結が大きな話題だった。ほかにも柏市が取り組む電気自動車(EV)へのワイヤレス充電の実証実験など、新技術の開発を目指した動きも目立った。

 

<国内>

●トヨタ、LGエナジーとEV向けバッテリーの供給契約 北米事業

 

 

 トヨタ自動車と韓国のLGエナジーソリューションは10月6日、それぞれの自社ホームページ上で、米国で生産するトヨタのバッテリーEVに搭載するリチウムイオン電池について、LGエナジーからの長期供給を受けることで契約を締結したと発表した。

 契約はLGエナジーと、トヨタの北米事業体であるToyota Motor North America, Inc.(以下、TMNA)の間で結んだ。LGエナジーは同社のミシガン工場に約4兆ウォン(約30億ドル)を新規投資し、2025年にトヨタ専用の電池セルとモジュールの生産ラインを新設・稼働開始する。供給量は年間20GWhの予定で、製品はトヨタ北米が2025年から生産予定のBEV新型車に電池パックとして搭載される。また、トヨタが北米で生産するほかのBEVラインにも搭載する見通しだ。

 

プレスリリース(トヨタ): LGエナジーソリューションとトヨタ、米国でバッテリーEV用電池の長期供給契約を締結 | コーポレート | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト (global.toyota)

 

●積水化学、大阪本社ビルにペロブスカイト太陽電池

 積水化学工業は10月4日、自社ホームページ上で、大阪本社が入居する堂島関電ビルにフィルム型ペロブスカイト太陽電池を実装したと発表した。同社の調べによれば、日本国内における建物外壁へのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の常設設置は日本で初めて。

 同社が開発中のフィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟という特長があり、シリコン系太陽電池では設置が難しかったビルの外壁などへの設置が可能という。同社は堂島関電ビルを大規模改装中。

 

プレスリリース: 国内初、ペロブスカイト太陽電池をビル外壁に実装-大阪本社リニューアル工事- | 積水化学工業株式会社 (sekisui.co.jp)

 

●柏市と東大、走行中のEVワイヤレス充電で実験へ

 千葉県柏市と東京大大学院新領域創成科学研究科は10月3日、同市の東大葉キャンパス駅前サテライトで出発式を開いた。EVのワイヤレス充電の実証実験の出発式を開催した。走行中のEVに充電する公道での実証実験は日本初。NHKなどが同日伝えた。

 実験車2台の車体の下に導線のコイルを取り付け、道路の下に埋め込まれた別のコイルから「電磁誘導」の仕組みで電気を受け、走りながら充電する。これまでは大学の構内で実験を行ってきたが、市の協力を得て、つくばエクスプレス・柏の葉キャンパス駅前の市道の交差点に電気を送るコイルを埋め込み、全国で初めてとなる公道上での実証実験を行うこととなった。2025年3月まで充電がどの程度できるかなどを確認するという。

 

 

<海外>

●ユミコア、風力発電由来で電力調達 ベルギーで

 ベルギーの金属リサイクル企業であるユミコアは10月5日、ENGIE社とStorm社との間で、洋上風力と陸上風力の両手法で電力を調達すると発表した。本契約により、ユミコアのベルギー拠点の電力需要の半分以上が賄われるとしている。

 

関連記事: ユミコア・ベルギー2生産拠点で風力発電 グリーン電力60GWh/年 | MIRU (iru-miru.com)

プレスリリース: ENGIEおよびAxpoと再生可能電力のPPAを締結 同社世界最大級の2施設に電力を供給 | Umicore Japan

 

●台湾・鴻海、カナダ社と二輪向け固体電池を開発へ

 EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手でシャープの親会社である台湾の鴻海精密工業は10月3日、自社ホームページ上で、カナダの固体電池メーカーであるブルー・ソリューションズとの間で、電動二輪車向け固体電池を共同開発することで合意したと発表した。当初の主力市場はインドネシアとしている。

 

関連記事: シャープ親会社の鴻海、カナダ社と二輪車向け固体電池を開発へ インドネシア向けから | MIRU (iru-miru.com)

 

豪黒鉛Syrah Resources株が急伸 LFP恩恵期待で

 10月2日のオーストラリア証券株式市場(ASX)で、同国の黒鉛企業Syrah Resources株が急伸した。スイス投資銀行UBSによるリン酸鉄リチウム(LFP)電池の普及見通しによる連想買いが入った。週末6日にかけては利益確定売りが出たが、好材料を見直す動きが強まっている。

 LFP黒鉛の使用量が多いことが連想買いを誘った。Syrah株は2023年に入り黒鉛価格の下落とともに値下がりしていた。

 

関連記事: 豪黒鉛企業Syrah Resources  LFP電池の台頭予測に伴い期待がかかるも大手メディアより指摘を受ける | MIRU (iru-miru.com)

 

●グレンコアとLi-Cycleの電池リサイクルハブ、イタリアでの建設許可下りず

 ロイター通信は10月2日、「イタリア・サルディーニャ島政府が9月29日に、スイスの資源大手グレンコアと、カナダのリチウムイオンバッテリーのリサイクル企業であるLi-Cycleが共同で建設を計画している工場の建設計画の承認を拒否した」と伝えた。工場は両社にとって、EVバッテリーのリサイクルハブになる予定だった。

 

関連記事: グレンコアとLi-Cycleの電池再利用ハブ計画が難航 イタリアでの建設に認可下りず | MIRU (iru-miru.com)

 

 

(IR Universe Kure)

       

      

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