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中国のニッケル銑鉄&鉱石価格動向(25年4月第2週) まちまち、銑鉄上昇も精錬急落

 2025年4月第2週の中国のニッケル銑鉄とニッケル鉱石価格はまちまち。原材料となる鉱石の供給ひっ迫懸念が続き、銑鉄価格は上昇した。一方、中国の鉱石価格は需要懸念から横ばいが続く。精錬価格は関税応酬懸念を受けた銅など主要金属価格の下落の流れで急落した。

 

■銑鉄5カ月ぶり高値、鉱石は動き鈍い

 

過去3ヶ月間のニッケル銑鉄価格の推移(NPI content 10-15% China)(RMB/Nickel/MTU)

 

 中国のニッケル銑鉄価格は4月3日に高値RMB1035/MTUを付けた。1月下旬に付けたRMB915を底に段階的に値上がりし、2024年11月中旬以来の高値を回復した。

 インドネシア政府が2月に創設した政府系投資ファンド「ダナンタラ」開始に伴うニッケル鉱石の生産抑制懸念が続いた。ただ、Ferroalloy.netの4月3日付のレポートによると、この生産抑制は行われない可能性もあり、関係者の間には様子見気分もあるという。

 また、インドネシアやフィリピンが雨期で、フィリピン産鉱石の中国への到着が遅れがちであることも原材料の供給ひっ迫懸念につながった。

 

過去3ヶ月間のニッケル鉱石価格の推移(1.8min CIF China)($/ton)

 

 中国のニッケル鉱石価格は3月20日に仲値$75/tonに上げた。ただその後は動きがない。その前も2024年10月から横ばいが続き、動きは鈍い。最終需要の回復が見通せず、市場全体に冷めたムードが続いている。

 

■LMEが1日で4.6%安、SHFEも7%安

過去3か月間のLME($/ton)とSHFE(RMB/ton)のニッケル価格の推移

 

 精錬ニッケル価格は急落している。ロンドン金属取引所(LME)のニッケル価格は4月7日に現物$1万4360/tonと、前日から4.6%下げた。その後も1万4000台での推移が続く。上海先物取引所(SHFE)のニッケル価格も同日に現物RMB11万9290/tonと、前日から7%下落した。

 トランプ米政権が4月2日に相互関税を発表した後、世界的な景気悪化懸念から銅をはじめ主要金属が急落し、LMEのニッケルもあおりを受けた。また、米国の関税は中国に対しては合計104%と大きい。中国景気への悪影響懸念も強まり、SHFEのニッケル価格の下げもきつかった。

 

関連記事: 米相互関税第2弾が発動 NY銅価格は弱気相場入り 対中104%課税、株安も重荷で恐慌 | MIRU

 

Topics

4月9日

 4月9日の産業新聞によると、住友金属鉱山は2025年のニッケルの世界需給について、21万5000トンの余剰と、余剰幅は2024年の17万3000トンより拡大すると予想した。

 住友金属鉱山は4月1日に2025年度地金生産計画を発表。三菱マテリアル、DOWAホールディングス、三井金属も同日までに2025年度地金生産計画を発表した。

 

関連記事: 三菱マテ、DOWA、三井、住友金属鉱山の25年度地金生産計画出揃う | MIRU

 

3月31日

 ロイター通信によると、米政府が深海での重要鉱物探査の振興に向けて大統領令を発することを検討している模様だ。

 

関連記事: 米国、深海での重要鉱物採掘に大統領令か 外電報道、国連機関の審査を迂回へ | MIRU

 

3月31日

 パナソニックエナジーは3月31日、非鉄金属製錬・電池正極材メーカーである住友金属鉱山と連携し、リチウムイオン電池の正極材原料におけるニッケルなどのリサイクルの運用を開始すると発表した。

 

関連記事: パナソニックエナジー、住友金属鉱山とLIB正極材原料リサイクルを開始 | MIRU

 

3月25日

 欧州連合(EU)は3月25日、重要鉱物の優先プロジェクト47件を選定した。ニッケルなどについて、採掘や抽出、加工などの現地生産を促進する。

 

関連記事:EU、重要鉱物の優先プロジェクト47件を選定 安全保障強化で域内生産を促進へ | MIRU

 

3月17日

 インド商工会議所連盟(FICCI)は3月17日、「インドを訪問したフィリピンのエンリケ・マナロ外務大臣がFICCI幹部らと会談し、インドが電池材料としてフィリピン産ニッケルの輸入を増やすようアピールした」と発表した。

 

関連記事:フィリピン、インドにニッケルアピール 電池向け、脱中国依存の促進視野に提案 | MIRU

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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