2023年2月 アルミスクラップ輸出統計分析 春節明け需要で急増
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(概況)
春節明け需要で急増、定常値に復帰
為替相場推移 TTS 3か月
(詳細分析)
数量的には、2月単月で、大幅増加の29,259トン、前月比163%。前年同月比116%、1-2月累計47,162トンで前年比115%増。そのうち韓国向けが急増の1,284トン、前月比191%、前年同月比60%、1-2月累計1,956トン、前年同期比49%、春節明け中国向けが急増の、10,711トン、前月比252%、前年同月比87%、1-2月累計14,960トン、前年同期比94%、マレーシア向けは増加、7,796トン、前月比141%、前年同月比366%、1-2月累計13,312トン、前年同期比205%、ベトナム向けは5カ月ぶり大幅増加の912トン、前月比207%、前年同月比50%、1-2月累計1,353トン、前年同期比53%、タイ向けは4カ月ぶり大幅増加の5,936トン、前月比151%、前年同月比155%、1-2月累計9,880トン、前年同期比133%。「その他」2,576トンのうち香港が1,579トン(表―1、グラフ―1、2)。
数量構成比では、前月→当月で、中国が24%→37%、マレーシアが31%→27%、韓国が4%→4%、タイ向けが22%→20%、ベトナム向けが2%→3%(グラフ―3)。
金額的には、2月単月で、54億35百万、前月比183%、前年同月比100%。(表―2、グラフ―4)。
FOB推移は、全体平均で、前月キロ166円から円高下186円へ3カ月ぶり大幅反発。韓国向けで213円→213円で大幅続落、中国256円→256円で小幅続伸、マレーシア96円→96円と反落、ベトナム224円→224円で大幅続落、タイ144円→144円の反落。指標LMEアルミは5か月ぶり反落、中国ADC12は反発した。為替の若干の円安傾向からすると、ドルベースではかなりの上昇だったのではないか(グラフ―5、6)。
前回、2月は再び円安傾向となり、単価的には170-180円レンジ、数量は春節明けで2万トン台としておく、としたがほぼそのような結果だった。3月は中国需要次第では3万トン台央まで伸びるのではないか。単価的にはもう一段の円安で190円前後か。
主要税関数量・FOB実績 ( )内は前月実績
横浜 13,841 トン ¥156 ( 9,778 トン ¥131 )
大阪 2,131 トン ¥183 ( 1,092 トン ¥182 )
東京 3,377 トン ¥218 ( 2,054 トン ¥237 )
名古屋 1,520 トン ¥208 ( 1,381 トン ¥225 )
主要国別税関別数量・FOB実績 ( )内は前月実績
韓国 神戸 51 トン ¥214 ( 89 トン ¥205 )
大阪 161 トン ¥207 ( 83 トン ¥257 )
東京 308 トン ¥231 ( 199 トン ¥249 )
中国 横浜 2,448 トン ¥259 ( 673 トン ¥246 )
戸畑 1,700 トン ¥258 ( 0 トン )
神戸 610 トン ¥259 ( 389 トン ¥255 )
川崎 1,668 トン ¥242 ( 0 トン )
大阪 640 トン ¥265 ( 264 トン ¥254 )
直江津 815 トン ¥259 ( 0 トン )
東京 1,973 トン ¥255 ( 1,538 トン ¥248 )
博多 318 トン ¥280 ( 567 トン ¥280 )
姫路 0 トン ( 568 トン ¥253 )
名古屋 318 トン ¥257 ( 224 トン ¥286 )
タイ 横浜 4,211 トン ¥113 ( 2,863 トン ¥132 )
大阪 262 トン ¥102 ( 250 トン ¥130 )
東京 867 トン ¥104 ( 178 トン ¥209 )
ベトナム
横浜 615 トン ¥255 ( 310 トン ¥217 )
東京 139 トン ¥318 ( 51 トン ¥213 )
マレーシア
横浜 4,431 トン ¥106 ( 3,521 トン ¥81 )
神戸 545 トン ¥106 ( 309 トン ¥64 )
仙台塩釜
590 トン ¥119 ( 0 トン )
大阪 836 トン ¥139 ( 451 トン ¥157 )
東京 89 トン ¥148 ( 88 トン ¥97 )
博多 663 トン ¥159 ( 397 トン ¥124 )
名古屋 470 トン ¥153 ( 145 トン ¥155 )
(IRUNIVERSE S. Aoyama)
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