東邦亜鉛 プライム市場上場維持基準適合に向けた計画策定へ
6月27日、東邦亜鉛株式会社は 2025 年 3 月 31 日時点において、プライム市場における上場維持基準に適合しない状態となった事を受け、上場維持基準への適合に向けた計画を作成した事を発表した。
1.同社の上場維持基準への適合状況、計算期間及び改善計画
同社の 2025 年 3 月 31 日時点におけるプライム市場の上場維持基準への適合状況は、下表のとおりとなっており、流通株式時価総額については基準に適合していない状態である。今回不適合となった流通株式時価総額を充たすために、上場維持基準への適合に向け、下記及び別紙の通り各種取組を進めていくとの事だ。なお、流通株式時価総額について、2026 年3月 31 日までの改善期間内に適合していることが確認できなかった場合には、東京証券取引所より監理銘柄(確認中)に指定される。その後、同社が提出する 2026 年3月 31 日時点の分布状況表に基づく東京証券取引所の審査の結果、流通株式時価総額の基準に適合している状況が確認されなかった場合には、整理銘柄に指定され、同社株式は2026 年 10 月1日にプライム市場において上場廃止となる。東邦亜鉛としては引き続きプライム市場の上場維持を最優先に各種取組を進めつつ、同時に非上場化を回避するすべての手段を検討し遅滞なく実施していくとの事である。
※適合状況は、東京証券取引所が基準日時点で把握している当社の株式等の分布状況等をもとに算出を行ったものである。
※東証プライム市場の上場維持基準の適合に向けた計画書(改善期間入り)より抜粋
2.上場維持基準への適合に向けた取り組みの基本方針、課題及び取組内容
同社グループは 2024 年 12 月に新たな事業再生計画を取りまとめ、2025 年 3 月に総額 75 億円の第三者割当増資を完了した。「社会インフラを支えるリサイクリングのリーディングカンパニー」への成長に向け基盤が整い、企業価値及び株主価値の最大化に取り組んでいくとの事だ。
詳細については、リンク先の「東証プライム市場の上場維持基準の適合に向けた計画書」に記載のとおりである。
(IRuniverse)
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