大同特殊顧問でネオジム磁石発明者の佐川眞人氏 エリザベス女王工学賞を受賞
佐川眞人氏(78歳)といえば磁石業界で知らない人はいないネオジム磁石の発明者であり、常にノーベル賞候補にあがっている重要な研究者である。MIRUcomでも数多く佐川先生の記事を発しているが、その佐川博士が先日、工学分野で国際的に優れた技術者を表彰する英国の「エリザベス女王工学賞(Queen Elizabeth Prize for Engineering)」を受賞した。
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大同特殊鋼のリリースによると、
クリーンな省エネ技術の実現に貢献する世界最強の永久磁石「ネオジム磁石」の発明、開発および世界的な商業化の功績が受賞の理由です。
佐川が発明したネオジム磁石は高出力・高効率が求められる電気自動車や風力発電機などのモーター、小型・軽量で強力な磁石が必要とされるロボットや自動化システム、家電など様々な分野において製品の高性能化に貢献しています。
エリザベス女王工学賞は、画期的な技術革新により世界に多大な恩恵をもたらした個人またはグループを表彰するもので、2013年に創設され、今回の表彰で6回目を迎えます。過去5回は2年に1度の表彰でしたが、技術革新の素晴らしさを認識する機会を増やすことを目的に2022年から毎年の表彰に変更されました。なお、受賞者には賞金50万ポンド(約7,700万円)とトロフィーが贈られます。
顧問 佐川眞人のコメント
このような国際的に権威ある賞を受賞できたことを非常に嬉しく、光栄に思います。工学賞ということで、ものづくりへの貢献も認めていただいたものだと思います。これからも、ものづくりに関わっていきたいと思います。
若いエンジニアにお伝えしたいのは、周りを見ることの重要性です。社会には満たされていないニーズがあるので、それらを見つけ、解決策を考えましょう。考え続けて、アイデアが浮かんだら糸口を離さないようにして実験しましょう。実験して、目標とするものができたら、この上なくうれしいです。
社長 石黒武のコメント
このたび、当社の顧問である佐川眞人博士は「世界最強の永久磁石『ネオジム磁石』のクリーンな省エネ技術への貢献」が評価され、エリザベス女王工学賞を受賞することが発表されました。当社を代表して心よりお祝い申しあげるとともに、その偉大な功績に対し、深甚なる敬意を表します。また、今般の佐川博士の受賞決定は、大同特殊鋼グループ全社員にとって喜びであり、誇りであります。佐川博士の傍で、我々はその高い志とあくなき探究心に触れることができ、誠に多くのことを学ばせていただいております。今後も磁石の可能性を追求し、人と社会の未来にさらなる貢献を果たしていかれることを心よりご祈念申しあげます。
→【紹介映像】世界最強ネオジム磁石の発明者 佐川眞人(大同特殊鋼顧問)
(IRUNIVERSE/MIRUcom)
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